2022年6月4日【給料計算】でよくある誤り
今日は【法人成りセミナー】開催日。
なかなか良い資料が作れたので、
すごく楽しみです(^^)。
<2022.5.20個人事業主の法人成り
セミナーのご案内>
https://muratax.com/2022/05/20/5220/
さて、本題です。
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■以前の記事の中で、
『6月から7月にかけて税務や社会保険の
4つのイベントがある』
という話をさせていただきました。
<2022.6.2【7月10日まで】の
「4つの税金などのイベント」について>
https://muratax.com/2022/06/02/5268/
具体的には、
【住民税特別徴収】、
2つ目が
【源泉所得税の納期の特例】、
3つ目が
【労働保険の年度更新】、
そして4つ目が
【社会保険の定時決定
(算定基礎届の提出)】
といったところ。
これらはいずれも
『給料計算』に反映するものですね。
■具体的に言えば、
『住民税』や『源泉所得税』
については、
【給料明細の控除の項目】
に記載しますし、
『社会保険料』と『労働保険』
についても、
『社会保険料』については、
【健康保険(介護保険を含む)
及び厚生年金保険料】
の欄に、
『労働保険』については、
【従業員が負担すべき
雇用保険料の金額のみを
給料明細に反映していく】
ということになります。
そこで今回は、
『給料明細の反映の仕方』について、
その具体的な記載箇所で
注意すべき点について
見ていくことにいたします。
■上述したように、
『所得税』と『住民税』、そして
『社会保険』と『雇用保険』については、
【給料から天引きしていく項目】
となりますよね。
給与明細の形式として、
主に2つの項目があります。
1つ目は【支給項目】。
そして2つ目は【控除項目】。
■まず、
『支給項目』については
読んで字の如くなのですが、
【従業員に対して支給する給料として
カウントすべきもの】
ですよね。
逆に『控除項目』については、
【給料から差し引いていく】
ということ。
上述した考えからすると、
【源泉所得税と住民税、
社会保険と雇用保険については
控除項目に記載する】
ということがイメージとして
あるのではないか
というところ。
■ただここで注意が必要なのが、
『支給』についてと
『控除』の項目について、
読んで字の如くの解釈ではなく、
次のような考えを念頭においてほしい
というところです。
どういった考えかと言えば、
【支給については
給料の総額としてカウントすべきもの】、
そして、
【控除の項目については
給料の総額としてカウントしないもの】
ということなんです。
■どういうことかと言えば、
【給料の総額に含まるか含めないか】
ということは、
【その給料の総額から算出される
社会保険料や雇用保険料、源泉所得税
に影響があるもの】
ということなんですね。
逆に『控除』の項目で
給料の総額に反映させないもの
については、
【上述した社会保険料や雇用保険料、
源泉所得税に一切影響を及ぼさないもの】
ということになるわけです。
■よくある例としては、
【欠勤控除】について。
欠勤控除とは、
【従業員が欠勤をした場合に
給料を減額する】
というものなんですね。
この欠勤控除については
【給料の総額から引いて、
その引いたものに対して
雇用保険料や源泉所得税を考慮していく】
ということになります。
なお、『社会保険料』については
【あらかじめ等級が設定されますので
すぐさまの変更はない】
ということになります。
よくある誤りが、
【欠勤控除を控除項目に記載している】
ということ。
控除項目に記載してしまうと、
【雇用保険料や源泉所得税が
正しく計算されない】
ということになってしまいますよね。
■特に、
社会保険労務士と契約をしておらず、
自社で給料計算をしている
場合においては、
こういった点には十分な注意が
必要ですので、
上述してきた点に注意して
適切な給料計算を心掛ける
ようにしましょう。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・給料明細の項目には、
【支給項目】と【控除項目】
の2つがある。
・【支給項目は給料総額に含めるもの】、
そして
【控除項目は給料総額に含めないもの】
という認識を持っておくべき。
・上述したことを念頭に置いておかないと、
例えば『欠勤控除』などの
特殊なものについて、
誤った項目に記載することになり、
結果として
【従業員の社会保険料や所得税等が
適切に計算されない恐れがあるもの】
と心得ておくべし。
・そのようなことから考えると、
『給料計算』は、相当な専門知識を
持つことを心掛け、
不安があれば、
【社会保険労務士】
などの専門家にその給料計算を
お願いするのも、
経営においての良い選択
であることも考えられる。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。