2022年6月17日王道の節税を使ったのちの【攻めの一手】
■以前の記事の中で、
何度か『金持ち父さん貧乏父さん』
について触れさせていただきました。
<2022.5.11【不動産】について税務と
投資の面から考察してみる>
https://muratax.com/2022/05/11/5189/
どのような内容かと言えば、
この中での
【資産の定義】
についてのこと。
ここで言う『資産』とは
【持っているだけで
お金を生み出してくれるもの】
ということでした。
今日はそのことから
お話を続けていくことにいたします。
■経営を続けていると、
【その経営成績が向上することにより、
多くの利益が上がってくる】
ということも考えられます。
スタートとしては
【個人事業から法人成りをし、
そしてまた法人で
利益が大きく上がっている】
という状況ですね。
その次のフェーズでは
『法人と個人の税負担のバランス』
を考慮して最適な方策を練るわけですが、
最初に考えることとしては
【役員報酬を設定する】
ことでしょう。
役員報酬を上手に設定することにより、
【個人と法人の税負担の
バランスが最適化する】
ということですね。
■その中で考えたいのが、
【出張旅費】と【自宅を社宅化する】
ということ。
詳細は割愛しますが、
この二つの策を検討することにより、
法人から個人に払う役員報酬を
少なく抑えることができ、
【結果として所得税や住民税、そして
社会保険料を軽減することができる】
ということに。
■とは言え、
【税率の最適だけを考えているようでは、
個人の財布が寂しくなってしまう】
というもの。
というのも、法人から個人へ
お金を移そうとする際には、
原則として
【役員報酬として払い出すほかない】
からです。
そうなると、
【法人から個人に役員報酬として
お金を移しながら、
個人の方で節税をしていく】
ということが考えられますね。
そのように考えると、個人において
『小規模企業共済』や
『iDeCo』や、場合によっては
『個人年金に加入すること』
も考えられるかもしれません。
是非はともかくとして、
手段として考えられるということに
ここではとどめたいと思います。
■そして、
それでも手を尽くした際には、
【少し攻めの節税】
をすることも。
その中の一つとして挙げられるのが、
【不動産の購入】。
ここで先程の
金持ち父さん貧乏父さんの
資産の定義に戻るのですが、
単に不動産を買って自分が住むだけでは、
持っているだけで
お金を生み出してくれるもの
とは言えないわけですので、
これは
【資産でなく負債になってしまう】
というもの。
しかしながら購入した不動産を
資産にしようとするためには、
【持っているだけでお金を生む状態】
にしなければなりません。
そのように考えると、
【購入した不動産を賃貸に回す】
ということが考えられるでしょう。
■ここで注目すべきが、
【購入した不動産の『建物部分』
については経費処理ができる】
ということ。
『経費処理ができる』とは、
【減価償却を通じて
少しずつ経費にすることにより、
初期の段階では不動産所得で
赤字を作ることができ、
その不動産所得の赤字と
個人が法人からもらっている
役員報酬の給与所得を相殺することにより、
税負担を少なくできる】
ということなんですね。
購入する不動産により、
耐用年数の長短が分かれますので
ここは慎重に決めるべきであるのですが、
ちょっとした攻めの節税でなおかつ
資産の定義に合致するものとして、
この『不動産』を考えるのも
場合によっては良いかもしれません。
■またこの『不動産』については、
『個人で買う』のも良いし、
『法人で買う』ということも
場合によっては考えられるかと思います。
節税対策で不動産を買うのは
少々抵抗があるものですが、
【将来的に賃貸に回し
そこから収入を得る】
ということを考えると、
【節税+資産】
ということで良い状況が
生まれるかもしれません。
■というわけで今日は、
法人と個人の節税の全体的な流れと
少し攻めの不動産投資ついて
お話をさせていただきました。
法人の規模が一定のレベルを超えると、
こういったちょっとした
【攻めの節税】
をすることも考えられますので、
経営の改善とともに、こういった
有意義な対策に知恵を絞るのも
良いかもしれません。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・法人の経営成績が上がっていくと、
【そのステージに応じた
節税対策を検討すべき】
と言える。
・その一つとして、
『金持ち父さん貧乏父さんの言う
資産の定義』に照らしあわせて、
【持っているだけでお金を生むもの】
ということを意識したいところ。
・その中の一つの例として、
【不動産投資】
が挙げられる。
少々攻めの方策ではあるものの、
場合によっては初期の段階で節税をし、
後にはキャッシュを生むことにもなるめ、
場合によってはそのような
ちょっとした攻めの節税も
検討して良いかもしれない。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。