2022年9月29日税金の【経費】は有効活用すべし
今日は開業前にお世話になっていた職場へ
ご挨拶に。
退職から丸5年。
そこでの事務所の温かい雰囲気と、
時代の先を行く経営の仕方については、
本当にすごく学ばせていただきました。
なんとなく、
家に帰るような気持ち(^^)。
今からすごく楽しみです。
さて、本題です。
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■税金の種類として、
【直接税】と【間接税】
という二つの区分けがあります。
『直接税』は
【自分に直接かかってくる税金】、
『間接税』は
【税金を負担する人と納付する人が
異なっている税金】
という分類です。
■『間接税』の代表的なものとしては、
【消費税】
ですね。
『消費税』に関して言えば、
最終的に預かった消費税から
支払った消費税の差額を
税務署に納付するわけですので、
【全てが自らが負担した税ではない】
ということになりますよね。
そして、今日のお話としては
間接税ではなく、『直接税』
についてのことになります。
■『直接税』の方が一般的かと思うのですが、
【法人税や所得税、相続税】
などが考えられます。
この直接税としてかかってくる
税の仕組みを考えてみると、
これはほぼ例外なく
【儲け】
に対してかかってくるんですね。
『儲け』とは
【収入から支出を引いたもの】。
そして『支出』については、
実際に現金を使った金額のみならず、
【税務署がその税目において
優遇的にその額を設定していること】
も少なくありません。
■代表的なものとしては、
【給与所得】。
給与所得については
【収入から支出を引いた結果が所得】
…つまり
【儲け】
となることに変わりはないのですが、
『収入』に関しては
【総額の金額】、
そして『支出』のところについて言えば、
これは実際に現金を使った額ではなく、
【税務署が決めている給与所得控除
という額を支出にあたるもの】
とすることにより、最終的な儲け…つまり
【給与所得を算出する】
という流れになります。
■『給与所得控除』とは、
簡単に言えば
【税務署が一律で認めている経費】
なんですね。
というのも、給与をもらっている
サラリーマンについては、
そのサラリーマンが全員
経費を自分で集計し税務署に申告する
ということが事務処理上
どうしても煩雑であるなどの理由から、
【サラリーマンの場合は、
収入の額によって経費とする金額を
税務署が決めている】
ということなんですね。
■上述したのは
『給与所得』だったのですが、
『一時所得』についても基本的に
50万円の特別控除が認められています。
逆に言えば、年間50万円以下の
一時所得の収入があったとしても、
【その一時所得となる儲けは
ゼロになるので申告が不要】
というわけです。
『事業所得』の場合は
【青色申告特別控除(最高65万円)】
もありますね。
■このように、
『直接税』として税金を
負担するにあたり、
【特典のような形で決められている
経費がある】
ということは念頭に置いて
おきたいものです。
この経費となる金額を
上手に利用することにより、
場合によっては
【税金の負担が軽減される】
ということも。
仮にですが、
『個人事業として入ってきた収入を
別の法人から給料としてもらう』
ということ。
かなり割愛してお話ししているので
イメージが湧きにくいかと思うのですが、
事業所得の売上を
『給料』としてもらうことにより、
【事業所得の経費のみならず、
給与所得控除という給与部分の経費も
上手に使うことができる】
というわけなんです。
■このように、
税金には
【収入から支出を引いた結果の利益に
課税される】
という性質がありますので、
こういった性質を上手に生かさない手は
ありません。
俗に言う『マイクロ法人』も
この辺の知識を利用して使っていくもの
なのですが、
【こういった手法を知っているか
どうかにより、
年間数十万の税金が変わる】
ということも。
ちなみにマイクロ法人については、
『税金』というよりはむしろ
【社会保険料の削減】
として使われるものですね。
■今日は、
税金の種類のお話から、
【もし分散できる収入があったとしたら、
これを積極的に分散することにより、
結果として税負担を軽減することができる
可能性がある】
ということをお話しさせていただきました。
ちょっとした知識により、
上述したように
【税額が大きく変わること】
がありますので、
こういった点には適宜注意を払いながら、
その税対策をしていきたいものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・税金の種類には
【直接税】と【間接税】
がある。
『直接税』は、
【法人税や所得税、相続税】
などが挙げられるが、
仕組みとしては
【収入から経費を引いた結果の所得
に対して税がかかってくるもの】
と考えられる。
・かかってくる税はその所得の種類により
様々であるため、
場合によっては、それぞれの所得に
設けられている経費を有効活用すべく、
【その所得を可能な範囲内で
分散することにより、
税負担を軽減させること】
を考えてみるのも良いかもしれない。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。