2022年12月27日経営における【自由】とは
年末に差し掛かり、
所内の郵送物が慌ただしく
なってきました(笑)
スタッフと協力して、
一つひとつ丁寧にお仕事させて
いただきます(^^)
さて、本題です。
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■経営者として
経営を進めていくにあたり、
様々な理念や方針により
その経営を進めていくことに
なろうかと思います。
そんな中、ここ最近の社会が不安定で
変化が多い状況下においては、
【経営もそれに応じて柔軟に
変化していくことが必要】
でしょう。
そしてこの変化については、
経営者自身のみならず、
スタッフも、取引先も、得意先も、
状況に応じて柔軟に変化
してもらうことが必要かというところ。
■従来の規律や決まりごとの概念が覆され、
この経済状況に応じた柔軟な
新たな決まりごとなどを
設定する必要があり、
それに則り経営を進めて
いかなければならないということも
あろうかと思うんですね。
ここ最近の風潮においては、
上述してきたような
ルールに縛られず、
『時と場合により、自由さを追求して
経営を進めていく』ということが
見受けられるものですが、
こういった変化は素晴らしいこと
ではある一方で、
注意すべきこともあるのではないか
と私は思っています。
■少しお話は変わるのですが、
私の子どもたちは、保育園において
モンテッソーリ教育のもとで教育を
受けさせていただいています。
その中に、
【自由と放任の違い】
というものがあるのですが、
自由は
【その状況において柔軟に
構築された決まりごとのもと、
文字通り自由に、
そして個性を発揮して過ごす】
という考えで、
その一方で放任とは、
【上述したようなルールや
決まりごとが基本的にない
状況において、
文字通り放任され、統制の効かない
状態になっている】
ということである
と、私は解釈しています。
(…とは言え、
私はモンテッソーリ教育の専門家でも
何者でもなく、
そういった考えは、
私の単なる主観であるということを
念のため申し添えます。)
■この自由と放任の違いの認識は、
経営においても必須なのではないか
と思うんですね。
経営において、場合によっては
『リモート勤務であったり、
勤務時間が自由であったり』
などということが
あると思うのですが、
こういった点にも、
【まず大前提の
ルールがあっての決まりごと】
ということを、根底に据えて
おかなければならないでしょう。
自由であっても、そこには
【社内の守るべきルールや
決まりごとがあり、
これを全員が共有して
過ごしていかないことには、
あっという間に上述したような
放任の状態となってしまい、
経営が崩壊してしまう】
というもの。
■また、これは上述してきた
スタッフのみならず、
得意先や取引先との関係においても
同じであると言えるでしょう。
「自由自由」で行動してしまうと、
例えば、業務時間内外問わず、
問い合わせが殺到し続けるなど、
統制が取れなくなるということも。
また、これは私の事務所の
例であるのですが、
基本的に『電話がないような
経営体制を構築している』ため、
大変過ごしやすい環境において
仕事をすることができています。
■これは、私なりのルールを定め、
どうやったら電話をせずに
毎日仕事が進んでいくか
ということを考えた結果なんですね。
電話はやはり集中力が奪われるので、
税務においてはミスを誘発する
原因ともなりかねないもの。
ここまで来るには
試行錯誤の連続ではあったのですが、
こういった
【基本的な一定のルールを
定めることにより、その自由さが
保たれている】
というものです。
これをルールなしに運用してしまうと、
上述してきたような電話対応はしない
などという一方的な要望に関しては、
決して通らないものでしょう。
「こうこう、こういう理由でこういう
方針をとっている」ということを
【内部的にも対外的にも適切に公開し、
その理解を求めることが重要】
ではないかと思うんですね。
■いろいろ述べてはきましたが、
【自由と放任は違う】
ということは、
肝に命じておいた方が良いでしょう。
そして、自由の前提において、
上述してきた基本的な一定のルールが
守られない場合には、
経営者として厳しくそのルールを
守ることを徹底させ、
もしそのルールが破られたことにより、
経営に対しての損失を
被っているとしたならば、
厳格にその対応策を考えなければならない
と私は感じています。
【自由と放任の違い】。
このことは、経営者として
まず大前提において、
その柔軟な経営を進めていきたい
ものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・教育においても、経営においても、
『その時代により柔軟に変化することが
重要である』と言える。
・変化は重要である一方、
それが『何のルールもない下での
放任となってしまっては、
これは自由とは程遠いものになる』
ということは、
肝に銘じておくべきであろう。
・したがって、
最低限の基本的なルールは制定し、
これが守られない場合には、
場合によっては
そのルールの変更を検討し、
また場合によっては、
その『ルールが守られない状況を
厳しく精査し、遵守の徹底を
考えるべきである』
と言える。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。