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トップページ ブログ > 税務について > 物販において大切な【仕入と在庫の概念】について

2023年2月12日物販において大切な【仕入と在庫の概念】について

今日は母の誕生日。

我が家は、私が大学生の頃両親が離婚して、
その当時は本当にいろいろと大変でしたが、

母がいろいろと耐え忍んでくれたおかげで、
今の私があります。

母には心より感謝ですね。

数年前に天国へ旅立った、
ネコのちぃにそっくりなポストカードを
プレゼントしました(^^)

こういった節目はすごく大切ですね。

結構好きな作品がたくさんです↓
%url1%(https://www.instagram.com/curognac/)



さて、本題です。

 
------------------


■だんだんと


 確定申告の時期が迫ってまいりましたが、
 個人事業主の方については、
 
 【12月末までの会計を締めて
 確定申告に進んでいく必要がある】

 という状況ですね。

 そんな中、

 物販など仕入が伴う事業については、
 注意すべき点がありますので、

 今日はそのことについて
 お話をしていきたいと思います。


■物販とは


 【物品販売業】

 のことで、

 【仕入れて売る】

 というビジネス形態ですね。
 当然仕入れはするものの、
 
 【すぐには売れず在庫になる】

 ということも考えられるでしょう。

 会計においては、この『在庫』
 という考えが大変重要なので、

 ここには十分に注意する必要があります。

 
■もし『仕入れたものを売る』という
 

 取引しかないとしたら、

 【売上-仕入=利益】

 ですよね。

 当然、ここに交通費や通信費などの
 経費が乗ることにより、
 
 最終利益の数字は変わってくるのですが、
 大枠としてはそのような算式で表される
 
 というところ。


■そして注意すべきなのが、


 【実際に売れた金額から
 実際に仕入れた金額を
 差し引いた残額が利益ではない】

 ということなんですね。

 ここは上述した算式とは
 少し意味合いが違うため、
 
 要注意であると言えます。
 
 具体的に言えば、

 【12月までに売上が
 確定したものを売上高】

 に、同じく、

 【12月末までに仕入が
 確定したものを仕入高】

 とするというのが大原則なのですが、

 売上については、
 
 【12月に請求したものの入金がない】

 ということも考えられるでしょう。

 そういった際には、
 現金は増えていないものの、

 【売掛金という債権が増えて
 売上高という収益も同時に計上される】

 ということに。


■そして仕入については、


 原則として12月末までに仕入れたものが
 仕入高として計上されるわけですが、

 ここに上述した在庫の概念が
 加わってくることに。

 仕入は、その他の経費と性質が
 異なるものであり、
 
 【仕入という経費は、
 必ず売上高に対応している必要がある】

 という決まりごとがあります。

 逆に言えば、

 【売上高に対応していない
 仕入は経費としては認められない】

 ということなんですね。


■具体的に見ていきましょう。


 仮に単価10円のものを10個仕入れた
 としましょう。

 そうなると

 【10円×10個で100円の仕入れ】

 ですよね。

 そして実際に売れたのが売価15円で
 2個だったとしましょう。

 そうなると売上高としては、

  【15円×2個で30円】

 となるわけですね。
 
 そのような前提で上述した算式に
 当てはめるとなると、

  【30円-100円で、マイナス70円】

 となり、

 【70円の損失】

 になってしまう
 ということになるわけです。

 しかしながら、商売をしていて
 仕入れて売っているのに

 【本業でマイナスになる】

 というのはなんだかしっくりこない
 ですよね。

 ここで考えられたのが

 【在庫】

 という概念。
 

■つまり、


 仕入れてはいるものの

 【売れ残ったものは在庫】

 ということなんですね。

 そのことを会計上で考えると、
 
 実際に売れたものに対応する
 ものだけを『仕入』とする、

 その他の仕入れについては『在庫』
 とするということ。

 つまり2個売れたのですから、
 仕入れについても

 【2個分の仕入しか計上されない】

 ということに。

 つまり
 売上高が15円×2個で30円なのに対し、
 仕入高は仕入原価10円×2個で20円となり、

 【利益が10円】

 になるということなんですね。

 そして仕入れて売れ残ったものについては、
 
 【仕入原価10円×8個で80円】

 となるということ。

 これが

 【商品在庫として仕入高から抜かれる】

 ということになるわけです。

 こうすることにより

 【売上と仕入はしっかりと対応していく】

 ということですね。
 そのような状況が整って初めて

 【適正な損益になる】

 わけです。

 これが『在庫の概念』というわけですね。

  ■そのように考えると、  【売上に対応していない仕入はすべて在庫】  ということですので、    手元に仕入れて売れ残っている  ものだけが在庫というわけではなく、    例えば、  【商品を運送中で売れておらず、  なおかつ手元にないものも在庫  と考えるべき】  なのです。  そのように考えると、  手元に残っているもののみならず、  【運送中のものや、  他の場所に置いてあるものも在庫】  として考えるべきということが  わかりますね。   ■どうしても物販の業種においては  このような  【仕入や在庫の概念の理解が大切】  になりますので、  上述してきた内容を的確に念頭に置き、  事業上の利益を明確に、かつ的確に  把握できるようにしましょう。 ------------------ 《本日の微粒子企業の心構え》 ・物販においては、  【売上と仕入が適正に把握されているか】  ということが極めて重要であると言える。 ・仕入という経費は、    【売上高と直接個別に対応  している必要がある】  という正確のもの。 ・そのように考えると、    【売れてはいないが仕入れているもの  については、在庫】  と考え、  【仕入から抜いていく必要がある】  ことを把握しておきたいところ。 ・そのように考えると、  【在庫が相当重要なもの】  であり、在庫の金額により  結果の利益も大きく変わることが  想定されるため、  上述してきた適切な知識を持って、  在庫の把握と仕入と売上の計上を  適切にすることを    心掛けておくべし。 今日も最後までお読みいただきまして、 ありがとうございました。

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