2023年4月23日【会計の分からない人】は極論コレで会計処理を!
昨日3日間の名古屋出張から戻りました。
旧友との嬉しい再会と、想いを共にする
仲間との新たな出会いもあり、
かなり濃い出張でした。
こういったオフラインの時間は
本当に大切だなと痛感しています。
さて、本題です。
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■確定申告が終わり、
少しずつ
【個人事業主の方々の税務相談】
が増え始めています。
その中で最も多いのが、
【会計の入力をどのようにすれば
良いか分からない】
ということ。
■ご相談にお見えになる方は、
基本的に
【事業所得で青色申告を
選択している】
ケースが多く、その場合はどうしても
【会計ソフトでの入力が必要】
となるというところ。
青色申告は基本的に『複式簿記』
という仕組みを使わなければ
なりませんので、
【自分の手でやろうとすると、
相当困難である】
というものです。
■そんな中、
会計ソフトを使い適切に
入力をすることで
この複式簿記の仕組みにより
会計帳簿を作ることができますので、
【会計ソフトの使用は必須】
と言えるでしょう。
しかしながら、この複式簿記の
仕組みがわからないため、
単に入力をしただけでは、
【大きなミスが起こった状態で
申告書を作成してしまい、
そのまま納税まで進んでしまう】
ということも。
■場合によっては、
本来より経費の数字が大きくなり、
【不当に税額が減少したり
還付が大きくなったりする】
ということも考えられます。
こういったことには
十分な注意が必要である
ということですね。
そして悩ましいのが、
【どのように入力をしたら良いか
分からない】
ということではないでしょうか。
■上述したように、
複式簿記の仕組みがそもそも
理解できていない状況で
会計ソフトを使うのは、少々危険
という部分も。
本来であれば、事業用の
『普通預金』であったり、
『クレジットカード』であったり、
『事業用の財布』であったり…
このような
【事業独特な資産を管理する】
必要があるのですが、
どうしても知識のない状態で
入力してしまうと、
【資産と売上や経費が照合が
取れないまま進んでしまう】
ということが往々にして
見受けられます。
■もちろん
前提の知識がないので
そうなることは無理もないのですが、
【最低限これさえやっておけば
極論大丈夫】
ということがありますので、
今日はそのことをお伝えしたいと
思います。
■ご存知の通り、
税金の計算は、
【売上から経費を引いた結果の利益】
に対してかかってくるもの。
個人の場合においては、
その利益から扶養控除や配偶者控除、
社会保険料控除や医療費控除など
という『控除』を引いて、
【所得から控除(経費)を引いた結果の
最終的な利益(『課税所得』と言います)
に対して税金がかかってくる】
ことになるわけですね。
控除の項目については、
自分に対する経費ですので、
【事業所得とは無関係】
なものです。
■そのように考えると、
極論
【売上から経費を引いた結果の
利益だけをしっかりと計算】
することができさえすれば、
【その税額にズレは出ない】
ということになるはず。
そのようなことから考えると、
【売上と経費さえしっかり入力】
されていれば大丈夫とも
言えますよね。
■その極論の方法として、
売上を計上する場合、
通常は普通預金などに
入金があるのでしょうが、
これをあえて普通預金を通さずに、
【右側(貸方)に売上高】
を入力し、
【左側(借方)に事業主貸】
という勘定科目を入力します。
そのことにより
【売上が計上できる】
ということに。
■そして
経費については、
水道光熱費や通信費、
旅費交通費や接待交際費等の
経費の項目を左側(借方)に入力し、
【右側(貸方)には事業主借】
という勘定科目を入力します。
この事業主貸や事業主借については、
プライベートの財布を通じた
取引と考えますので、
【事業用の資産や負債は管理しない】
という項目になるんですね。
■しかしながら、
管理されていないものの、
【売上と経費は間違いなく計上】
がされていますので、
【結果としても税額にズレはない】
ということになるわけです。
極論、事業主貸と事業主借を用いて、
売上と経費を確定してしまえば、
【どうにか複式簿記の要件を満たし、
確定申告を乗り切ることができる】
ということ。
どうしても困難である場合には、
このような
【事業主貸と事業主借を
用いた経理方法】
を試してみてはいかがでしょうか。
■とは言え、
【事業による儲けを厳密に管理】
しようとする場合、やはり
【事業専用の普通預金や現金の財布、
クレジットカードを準備した方が良い】
ことは事実です。
ステップアップするような形で、
まずは上述した
【超簡略化した事業主貸と事業主借を
用いた会計処理】
から試していき、その後
【ステップアップする形で
それぞれの資産を管理していく方法】
を検討してみてはいかがでしょうか。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・複式簿記の仕組みを学習していない
状況において、
会計帳簿の作成をすることは
かなり困難であるものと
心得ておくべし。
・しかしながら、
複式簿記の知識がなくても、
【事業主貸や事業主借を用いた経理】
をすることで、
【簡略的に適正な損益と
納税額の計算をすることができる】
ということも覚えておきたいところ。
・極論の会計処理は
それでどうにかなるものであるが、
経営においての儲けや
資産の状況を把握する際は、やはり
【事業特有の現金の財布や
普通預金、クレジットカードなど】
を具備して、
【会計処理も厳密にしていく】
という流れで、少しずつ
ステップアップをしていくこと
を心がけてみてはいかがだろうか。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。