2024年1月28日【給与計算のミス】は企業経営の命取り
相変わらずの、あっという間の週末。
明日からまた怒涛の週明けです。
常にテンションマックスのこの時期ですが笑、
あえて気持ちを鎮めて、
寝るときは寝ようと思います(汗)。
さて、本題です。
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■年末調整に際しての
【法定調書合計表の提出期限が1月31日】
と迫っておりますが、
もう提出はお済みでしょうか。
年末調整に関しては、
【従業員の方の1年間の年間の所得税を
確定するという重要な税務のイベント】
となっていますので、
くれぐれもミスのないように
進めないと、というところですね。
■年末調整の基礎となるのは
当然毎月の給与計算ですよね。
その給与計算に関しては、
結構複雑な過程で給与を計算していく
ことになりますので要注意です。
私は税理士であり
社会保険労務士ではないので、
給与計算の専門家ではないのですが、
まずは
【勤務日数や勤務時間を把握する】
ところが重要であると言えるでしょう。
勤務時間に関しては、タイムカードや、
場合によっては
『オンラインの勤怠システム』を導入して
管理することが必要かもしれません。
【その勤務日や勤務時間を元に
基本給が計算される】
というわけですね。
そして、『通勤手当』を設定することも
忘れないようにしなければなりません。
■そして給与から天引きする項目として
『社会保険料』が挙げられます。
社会保険料は『健康保険料と
厚生年金保険料の総称』ですね。
この社会保険料に関しては、
その計算の元となる『等級』というものが
定められており、
この等級をその都度間違いのないように
把握していくことが大切です。
ちなみに、こちらは福岡県の等級です。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/shared/hokenryouritu/r5/ippan/r50240fukuoka.pdf
当然給与が変動すれば、
【その変動に応じその等級も変わってくる】
ということになります。
この等級変更という概念においても、
専門的な部分がありますので、
くれぐれもミスのないようにしたい
ところですね。
■そして
『雇用保険料』の天引きもしていきます。
雇用保険に関しては通常の事業の場合と
建設業などの事業など、
その事業の種類によって天引きする率が
変わってくるため注意が必要です。
そしてその次に、
給料の金額から上述した社会保険料や
厚生年金保険料を引いた後の残額に対して
源泉所得税を計算することになります。
そしてこの源泉所得税の徴収については
源泉所得税額表という表を参考にし、
【扶養の人数により天引きする
源泉所得税を把握】
することになるんですね。
こちらが源泉所得税額表です。
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/gensen/zeigakuhyo2023/02.htm
■そして最後の項目として『住民税』が。
住民税については6月で変動し、
その後7月から来年5月までは一定額になる
ということが通常です。
この住民税に関しても、給与から天引きして
【会社が従業員の代わりに、
従業員の住む市区町村に納付する】
ことが必要となりますので、
十分注意して手続きをするように
しましょう。
■単に給与計算と言っても、
上述したような複雑な過程を経て
計算をしていく必要が出てきます。
もちろん自分の手を使って計算することも
できるのでしょうが、上述したように
【給与計算は従業員の方の
仕事に対しての対価】
ですので、くれぐれもミスのないように
しなければなりません。
■そのように考えると、この時代においては
【給与計算ソフトを使う】
ことが最も得策ではないでしょうか。
給与計算ソフトであれば、少なくとも
単純な計算ミスは防ぐことができますので、
それだけでも
【給与計算のミスの大半は
カバーできるのではないか】
というところ。
税理士業務の一環として、
給与計算をされたその企業の計算結果の
数字を見ると、
怖いことに誤っているということが
少なからずあります。
【労働に対する正当な対価としての給料】
ですので、
くれぐれもミスのないようにするため、
上述してきたようなところを心掛け、
【会社としての責任を全うする】
ようにしたいものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・給与計算や年末調整については、
【その従業員の方の労働に対する
正当な対価を還元するもの】
であるため、
くれぐれもミスのないように
心掛けるべきであろう。
・給与計算においては、
まず基本給の計算からスタートし、
そこから通勤手当を把握し、
社会保険料や雇用保険料、
そして源泉所得税や住民税を
適正に給与計算に反映させて、
給与として従業員の方に払うことが
何より重要である。
・上述した社会保険料や雇用保険料、
源泉所得税などについては
その額の算出が思いの外煩雑であるため、
【くれぐれもミスのないようにしたい】
というところ。
・とにもかくにも、
ミスがないことが何より重要であるため、
場合によっては有料であっても
給与計算ソフトを導入し、
その正確さを担保することにより、
【給与計算のミスを防ぐこと】
を心掛けてみてはいかがだろうか。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。