2024年2月1日今一度意識しておきたい【在庫の概念】
今日は3時半に目が覚め、
そのまま活動しています。
この時期は変なアドレナリン
(…という表現もおかしいのかも
しれないですが)が出て、
知らず知らず動いてしまいますね笑。
さて、本題です。
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■今日から2月ということで、
いよいよ確定申告期限である3月15日まで
【残すところ1ヶ月間半ほど】
となってまいりました。
そこで今日は
【個人事業主の確定申告に
あたって注意すべき点】
についてのお話をしていきたいと思います。
■まず個人事業主の年度末に
注意しなければならないのが、
【12月31日現在の在庫をカウントする】
ということなんですね。
これは商品仕入がある個人事業を
営まれている方に限定されはするのですが、
この在庫をカウントするという業務は、
【確定申告においてかなり重要な業務】
であると考えた方が良いでしょう。
というのも、
通常の年内の処理に関して言えば、
【商品を仕入れてこれを販売する】
という行動になろうかと思います。
これが仕入と売上が同じ日に成立
するようであれば話は単純なのですが、
往々にしてそんなことはない
ということが通常でしょう。
■通常の場合は、前もって仕入れて、
【その仕入れた商品が
一定の期間を経て売れる】
という状況ではないでしょうか。
そんな中、会計上の考えとして
【売上と仕入は直接個別に対応している】
という考えが一般的なものとして
あります。
どういうことかと言えば、
【売れたものしか仕入として
カウントしないよ】
ということなんですね。
■しかしながら、実際の会計帳簿は
どのようになっているかと言えば、
まず仕入れた商品が『仕入高』
という経費に計上される。
そしてその仕入れた商品が売れた際には
『売上高』という収益の項目が計上される。
そしてこの売上から仕入高を引いた残額
が『売上総利益』としてカウントされる…
という流れになるわけですね。
■しかしながら、ここで考えるべきが、
【仕入れた商品が必ず全て
売れるわけではない】
ので、場合によっては売上より
仕入の方が多いという状況が
考えられるでしょう。
そうなると、
仕入の方が多いわけですので、
【売上から仕入を引いた売上総利益が
マイナスになる】
ということになりますよね。
しかしながら、売上から仕入を引いた結果
マイナスになってしまうという商売は
成立しないわけですので、
ここで会計上で調整が入るという
わけなのです。
■具体的には、仕入れたもののうち、
【売れていないものについては在庫として
カウントして、仕入高から抜いてね】
と捉えるわけですね。
■そうすることにより、
仕入高からその在庫分がマイナスされ、
結果として、
【売れた分である売上高に直接的に
対応する実際に売れた商品が仕入高に
計上されている】
ということになり、
【売上と仕入が直接的に対応する】
状況ができるということなんですね。
このように、12月31日現在の在庫を
カウントして仕入高から期末商品棚卸高
として間接的に除外することにより、
【売上との直接的な個別対応を
取ることができている】
というわけです。
税務や会計において、真に重視すべきは、
このような形で
【売上高と仕入高が直接的に対応している】
という状態になります。
■従って、売上だけが上がっていて仕入が
上がっていない状況であったりだとか、
仕入は上がっていて在庫から抜かれている
ものの、売上が上がっていないという状況は
想定されていない、というわけなんです。
どうしても商品の販売においては
この概念の理解がないと、
在庫のカウントにしても
ちぐはぐのものになってしまい、
【会計上の整合性が取れない】
ということになりかねませんので、
十分注意をする必要があると言えるでしょう。
■というわけで今日は、
確定申告が近づいてきているということから、
【売上と仕入を引いた売上総利益】
についての考えについて、
そしてそのことから
【在庫の概念について】
見てまいりました。
こういった原則の理論の理解ができておらず
利益を考えたとしても、
【結果としてちぐはぐな状況になってしまう】
ことが想定されるため、
上述してきたような理念を念頭において、
在庫を適切にカウントし、
その流れで適正な会計帳簿を
作成していくようにしましょう。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・商品仕入と売上を考える際、
【通常の場合、仕入が先行している】
という状況ではないだろうか。
・そうなると、往々にして
【売上から仕入を引いた結果がマイナスに
なってしまう】
ということが考えられるというもの。
・従って、売れたものだけが仕入高として
上がっている状況を作るため、
売れていない仕入の部分については
【在庫として期末商品棚卸高】
として処理をし、
【仕入高から間接的に抜く会計処理をする】
ということになる。
・こういった概念を理解せずにただ単に
在庫のカウントをして棚卸しをしたとしても、
【売上と仕入が直接的に対応している】
という原理原則が重視されていないままの
在庫カウントになり、
結果として適正な利益が出てこない状況に
なることが想定されるため、
在庫のカウントとその会計処理においては、
上述したことを念頭において、
十分注意をして会計処理と税務申告を
することを心掛けたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。