2025年1月20日いわゆる「どんぶり勘定」の怖さについて
今日は「年末調整と償却資産の業務はしない!」
と心に誓い、通常業務のみに勤しみました。
結果は、かなり良い方向に。
やらないことを決めるのは、
やはりかなり重要なようですね。
さて、本日の本題です。
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■税理士として企業の経理を
見せていただく中で、
法人のお金と個人のお金が
ごっちゃになっていることが、
少なからず見受けられます。
■その背景として、
法人名義で扱うべき資産を
個人名義で扱っていたり、
法人に振り込むべき売上を
個人名義の通帳に誤って振り込む
ケースが考えられます。
また、経費の支払いに関しても、
法人の財布から支払うべきものを、
個人の財布から支払ったり、
また、法人の経費を個人名義の
クレジットカードで決済することにより、
状況が混同してしまい、
その結果、実際のお金の動きが
不明確になりがちです。
■このような状況では、
法人で使えるお金と個人で使えるお金が
区別できず、結果として、いわゆる
「どんぶり勘定」になってしまう
恐れがあります。
個人と法人であるべきお金が
混ざり合ってしまうことで、
それぞれの資金の動きが見えなくなり、
経理が不透明になってしまうという
問題が発生することに。
これを防ぐためには、
【法人に関するすべての取引を
法人名義で行うこと】
が極めて重要です。
■法人名義のものを使用することが
基本ですが、
銀行口座やクレジットカードに関しても、
法人名義で管理し、使用することが
重要です。
場合によっては、ポイントを重視して
個人名義のカードを使用することも
あるかもしれませんが、
それでも法人の状況は法人名義で
把握することが大切と言えるでしょう。
■もし法人の資産や収入を個人名義で
処理してしまうと、
特に高額なものでは、
例えば車の売却収入を間違って
個人名義の通帳に振り込んでしまう
場合など、
その経理処理が非常に複雑になり、
税務上や金融機関から見て
好ましくない状況を招きます。
ディーラーや販売業者が法人名義でなくても
個人名義の口座に振り込むことを許可
している場合がありますが、
これを経理でそのまま処理すると、
個人に振り込まれたお金は
法人に返金しなければなりません。
これを怠ると、貸付金の状態となり、
税務上も金融機関からも良くない評価を
受けることになります。
■特に高額な取引では、
貸付金の額が大きくなりがちですので、
その影響は大きくなるものでしょう。
そのため、法人としての取引や契約は
徹底して法人名義で行い、
もし個人名義の通帳などに法人の資金が
動いてしまった場合は、
速やかに法人に戻す処理をすることが
必要です。
これを怠ると、資金の不明確さから
経営が混乱し、最終的に法人の信用が
損なわれることになりかねません。
■特に一人社長の場合、
このような問題に十分に注意し、
法人としての経理を正確に行うことが
大切です。
法人と個人のお金をきちんと分け、
経理の透明性を保つことで、
税務や金融機関からの信頼も得られ、
企業の健全な運営に繋がるものであるため、
そのような視点を携えて、
適切な経理を心掛けるようにしましょう。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・法人のお金と個人のお金は
必ず区別して管理すべきである。
・法人については、法人名義での取引や
契約を徹底し、
個人名義で法人の資金を動かさないこと
が重要である。
・経理は透明に保ち、法人の信用を守ることが、
企業経営において最も大切であるため、
経営者として、より明瞭な経理と資金の動き
を徹底させることを心掛けるべし。
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今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。