2025年5月4日今一度注意したい【原価と管理の区分】
今日はたまっていた仕事をこなしつつ、
部屋の大規模な断捨離を実行しました。
気づかぬうちに増えた物が多く、
余計な認知を奪われていたので、
これを整理する決意をしました。
今日では終わりませんが(汗)、
明日も根気強く続けていきたいと
思います。
(こういった部分は根幹なので、
本当に大事…)
さて、本日の本題です。
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■税理士としての経営注視
私は税理士として税務の確認や
申告書の作成を行っていますが、
経営面においても重要な要素には
注視しなければなりません。
税理士業務外の部分ではありますが、
経営の伴走をするためには
こうした点も見逃すわけにはいきません。
経営状態を数字として表すことが
求められます。
特に、単年度の経営成績を示す
損益計算書は、
その経営の状況を的確に表すもの
でなければなりません。
仕上がった損益計算書をもとに
翌期以降の前年比較を行うことになり、
経営分析において重要な要素です。
■売上原価と販管費の明確な分け方
その中で注視すべきなのが、
売上原価と販売費及び一般管理費を
明確に分けることです。
売上原価とは、
売上と直接対応するものであり、
販売費及び一般管理費は
期間対応の経費です。
また、変動費と固定費という
概念もありますが、
これらは原価や販管費とは少し異なり、
混同しないように注意したいところです。
例えば、不動産事業を営んでいる
法人が、販売用物件を仕入れた際に、
付随する司法書士報酬を
支払うことがあるとしましょう。
この報酬は、司法書士報酬部分と
登録免許税や印紙代に
分かれることが通常です。
報酬を処理する際、
自社が販売する不動産であれば
売上原価として処理するべき
ということに。
また、不動産購入時の仲介手数料
については、
土地や建物の取得価額に含まれますが、
司法書士報酬に関しては取得価額に
含めず、損金として処理可能です。
この場合も、販売にかかるものであれば、
売上原価として処理すべきです。
■外注費の取り扱い
外注費についても同様です。
売上に直結する外注費は原価として処理し、
全社共通で発生する外注費については
業務委託料などとして販管費に分けて
処理するのが適当です。
このように、原価と販管費を自社の状況に
合わせて適切に振り分けることは、
経営分析において大変重要です。
このようなことを念頭において、
適切な財務諸表の表示を心掛けたいもの
ですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・売上原価と販管費の分類は
経営分析上、重要である。
・業種や自社の状況により、
この原価か販管費かの区分は異なる。
・損益計算書の表示は前期比較に
影響するため、経営分析の観点から
適切に表示を行いたいものである。
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今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。