2025年5月21日経営者として持ち合わせたい心持ちの話
今日も何かと慌ただしい日でした。 5月いっぱいは連日このような日に なりそうですので、 仕事に抜け漏れがないように、 細心の注意を払っていきたいところです。 さて、本日の本題です。 ================== ■税務相談の中での「脱税まがい」 最近はずいぶん減ってきましたが、 開業間もない頃は、税務相談を受ける中で、 数分で終わる相談がありました。 その相談内容は、 節税を超えて「脱税まがい」の助言を 求められるケースです。 税理士として、当然そのような相談には 乗れません。 グレーではなく、ブラックな内容というのが いわゆる脱税であり、 そのような心構えの方と向き合うと、 どうしても気が滅入ってしまうものです。 ただ、知らず知らずのうちにブラックな 話になった場合、 軌道修正を試みて、正しいアドバイスを して解決することを目指すことに。 ■脱税の相談に感じる気持ちのモヤモヤ 税務相談で、そのような脱税の相談を受ける こと自体が問題であり、 私自身、そのような相談に対して とても悲しい、空虚な気持ちになって しまいます。 おそらく、税理士でなくても 同様に感じるでしょう。 それは、その相談内容が、 自己利益のみを優先したものだから、 ということに他なりません。 そういった思考が見えてくると、 どうしてもそこに共感できませんので、 その先契約に進むことはしないという 選択をさせていただきます。 ■経営者としての「私心」 ここで、経営者の見本として 良く知られている松下幸之助さんは、 「経営者は私心のない人がなるべき」 とおっしゃっています。 私利私欲で経営を行えば、 その会社の信頼は失われ、 周りの人々…従業員、取引先、家族 からも信頼を失うことになります。 経営は人と人の支え合いで成り立っており、 この関係を無視した経営は 弊害を生むことは間違いないと 言えるでしょう。 ■経営者としての心構え 少々大きな話になってしまうかも しれないのですが、 経営者として大切なのは、 「公の利益に寄与する」 という心です。 私見ではありますが、 経営者は、私心を排除し、 社会に貢献する視点で経営を 進めたいところ。 自分の会社だからこそ、 利益を求める気持ちは分かりますが、 経営者として謙虚さを持ち続けること もまた、重要です。■「衆人環視の目」での経営判断 経営者として自分の視点だけで 判断するのは危険です。 周りの目、意見を取り入れながら、 柔軟に経営を進めていくことが 求められます。 自分の見識だけで経営を進めてしまうと、 すぐに行き詰まる可能性が高いと考えた 方が良いかなというところ。 そのため、周りの意見を反映し、 自己を俯瞰して見つめなおすことが かなり重要であるものと、私は考えています。 ■経営の成功と信頼関係 経営者として、私心を捨てて周りに どのように貢献できるかを考え、 信頼関係を深めていくことが大切です。 このような経営が成功につながり、 周囲との強固な信頼関係を築く基盤 となります。 「自分だけの視点での経営判断は危険」 ということを心に据え、常に自己を 見つめ直す意識を持って、 日々経営者として、そして一人の人 として精進したいものです。 ================== 《本日の微粒子企業の心構え》 ・経営者は私心を捨て、 周りに貢献する心を持つべし。 ・自己判断に偏らず、 「衆人環視の目」を意識したいところ。 ・信頼関係を築くことが 経営成功の鍵である。 ・柔軟な経営判断を心がけ、 成長と発展を目指したいものである。 --- 今日も最後までお読みいただき、 ありがとうございました。