2025年5月30日【大きな契約や支出】は俯瞰して合理的な判断を
あっという間に今週も 今日で終わりですね。 明日明後日は、家族での予定があるので、 こういった時間も大切にしながら、 引き続き仕事にも取り組んでいきたい と思います。 こういったことも、 『あした死ぬかもよ?』 などの書籍を通じて、 改めて再認識しているところです。 <あした死ぬかもよ?> <2025年4月25日経営の思索の前に 【人生の大義】を考える> https://muratax.com/2025/04/25/8903/ さて、本日の問題です。 ================== ■弊所においては、 顧問のご契約のお客様と、 基本的に3ヶ月一度のご面談を させていただいています。 決算直前のご面談であれば、 当然のことながら、 節税対策の面談となるのですが、 通常のご面談の状況であれば、 この3ヶ月間の損益の推移や、 前期比較などを通じて、 ここ最近で支出が大きくなっているもの、 また逆に支出が少なくなっているもの などについて ご一緒に確認をさせていただいている ところ。 ■そのように、定点観測的に支出の状況を 見直すことによって、 経営者ご本人も気づいていなかった ような視点を得られるということが 少なくありません。 経営者として動いていると、 こういった支出についても 息をするが如くに実行している ということもあり、 これが時に怖いことにつながることも。 怖いとはつまり、 なんとなくの支出をしてしまい、 結果として自社にとって多くの血を 流している、ということに なりかねないわけです。 ■こういったことは、 どうしても自分自身の視点では 気づくことができないもので、 第三者としての税理士として、 我々が数字をご一緒に確認させて いただく中で気づくということが、 往々にしてあります。 ■そして、こういった定期的な視点を 持つことにより、 新たな契約のタイミングで こういった点に注意することに つながることも。 具体的には、何かしらのリースや 支払いが終わり、 その次の物の使用やサービスの提供 などに際して、 新たな契約をするフェーズ。 そのようなフェーズが訪れた際に、 まずは 「本当にこの契約をして 良いのだろうか」 という視点を持つことができます。 ■これは上述したような、 息をするが如くに支出をしている ようでは、到底考えもしないということ が少なくないのですが、 数字の定点観測をすることにより、 『こういった支出をする際に、 慎重になる』ということが 通常なんですね。 現金は経営としての血液と同じ存在とも 言えるものでありますので、 特に大きな契約の際には、 より慎重に動いていくことが必要です。 ■経営において、 大きな投資をすることにより、 その投資の回収を図るという 経営者としての大きな目標も あるのかもしれませんが、 その目標が机上の空論となっており、 希望的観測にはなっていない でしょうか。 ■大きなものとしては、車の購入や、 何かしらのリース契約、 割賦販売での購入といったものが、 代表的なものとして考えられます。 こういった契約をする際に、 まずは「本当にこれが必要なのか」 ということを考えることが 極めて重要で、 それ以前に、現状の事業において 何かしらの 「引くことができる要素はないか」 ということを定期的に考えることもまた、 大変重要であるはず。 <2024年12月3日足すのではなく 【引く経営】を考えてみる> https://muratax.com/2024/12/03/8426/ ■どうしても経営の要素として プラスすることばかりを 考えてしまいがちなものですが、 経営を考える際に、 極力認知を奪われる対象は 少なくすべきで、 そのように考えると、 いかにして引いていくかということを 念頭に置くことは、 かなり重要であると、私は考えます。■というわけで、 ぜひ経営上の数字の定点観測をする中で、 支出に関する認識を良い意味で 厳しく持ち、支出を慎重にし、 経営においての血の流出を 最低限に止めるとともに、 その結果、経営において 大きな波及効果を生むような 取り組みをしていきたいものです。 ================== 《本日の微粒子企業の心構え》 ・経営成績を数字として定点観測する ことにより、支出の数字の異常値を 認識することができる。 ・そのような意識をすることにより、 いわゆる「無駄な支出」を 防ぐことができるというもの。 ・投資として大きな支出をしがちであるが、 その投資回収の目論見は 絵に描いた餅になっていないだろうか。 ・経営者として、経営の血液とも言える 現金の流出は最低限に止める努力をし、 経営においての本来的な成果に つなげるような取り組みを 怠らないようにしたいものである。 --------------- 今日も最後までお読みいただき、 ありがとうございました。