2019年9月10日売上1,000円で利益が4,000円!?
「何とかして、売上を上げたい!」
という気持ちは、経営者であれば誰しも持つであろうもの。
ではどうして売上を上げたいのでしょう?
こんばんは。
福岡市中央区天神の【あなたの財布の見張り役】、
税理士の村田佑樹です。
1.要は手元に多くのお金を残すために・・・
そ
れだけ、自分にお金が入ってくるからでしょうか。
では、どうやったらお金が入ってくるようになるでしょう?
自分の事業で儲けることができれば、お金が入ってきますよね。
では、どうすれば自分の事業で儲けを出すことができるのでしょう?
と考えると…必ずしも売上を上げることだけではないはずなのです。
2.儲け=(利益)を生み出すためには
【儲け】を言い換えると【利益】。
では利益とは、どのように算出されるのでしょうか?
売上−経費=利益
ですよね。
とするならば、儲けること…つまりは利益を上げる方法は、
【売上】・【経費】という2つの要素があることに気付きます。
そういうことで、儲けるためにどうすれば良いか?という解は、
・売上を上げる
・経費を下げる
の二者択一、又は、いずれも実現すること
となるわけですね。
3.マイナスの経費?
ここまでは普通の話なのですが、【経費】という概念を考えてみましょう。
上の算式からすると、経費というものは売上からマイナスされるもの。
つまりマイナスされるということが大前提。
では、このマイナスの要素を減らす努力をするのはもちろんなのですが、
逆にプラスに転じさせることができれば、必然的に利益が上がってきそうですよね。
マイナスの経費ということはすなわち、
経費なのにもかかわらず、手元にお金が入ってくる状態のこと。
これだけ聞くと、「そんなバカな話を!」なのですが、例えばリサイクル業者を例にとって考えてみましょう。
リサイクル業者の仕事の流れとしては、不用品を手に入れ、それを売る。
つまり、不用品を手に入れることが仕入となるため、
【売上−仕入=利益】
となるわけです。
ここで、あなたの元へ届くチラシを思い出してください。
「不用品、3,000円で買い取ります!」
などと書かれていないでしょうか。
何が言いたいかと言うと、そのリサイクル業者は仕入れているにもかかわらず、
その仕入をすることによってお金が手に入っているわけです。
ということは、マイナス3,000円の仕入れ。
これを仮に、1,000円で売ったとしたならば、
1,000円−(− 3,000円)= 4,000円
となり、
1,000円の売上であるにもかかわらず、それを上回る4,000円の儲け
となるわけです。
かなり常識を覆した事実だと思いませんか?
経営においても、大きなパラダイムシフトから、イノベーションが生まれるわけですが、
数字の世界においても、このように常識を覆すような事実が存在します。
具体例を見ても、「こんなのじゃ自分の仕事に活かせない!」と思うのは早合点。
そもそも、まずはあなたの常識と思っている点を、何も規制がないという前提で、今一度見つめ直してみましょう。
そこから、何かしらの大きな転換点が見出せるかもしれません。
具体例のみで、自分に当てはめるのではなく、具体例をなるべく抽象度が高いレベルまで分解し、
その高い抽象度から自分の具体的な事実に落とし込んでいく、というのが、【経営脳】なのではないかと思います。
さぁ、どんどん常識を壊していきましょう!(もちろん、法に触れない程度に)