2022年2月4日【少額の固定費】こそ要注意
■「3ヶ月前の事前告知により
解約が可能です。」
起業をする際、そして起業後
経営をしていくにあたっても
大切なことであるのが、
【極力固定費は切り詰めていく】
ということ。
どうしても、
『毎月の支払いが少ない』
というだけの理由で
契約しているサービスはないでしょうか。
よくある例としては、
『メルマガの購読』などにより
月数百円程度を支払っているようなもの。
こういったものは
『塵も積もれば山となる』
というもので、
【数年単位で考えると
大きな金額になってくる】
というもの。
そして、そのような
少額の毎月のサブスク
の支払いを多数している
というケースもまた見受けられますので、
そうなるとその積み重なる金額は
相当なものであるはずです。
■そんな中、
こういった
毎月定額の経費の支払い
において注意したいのが、
【どういった契約条件になっているか】
ということなんですね。
何となくノリと勢いで契約してしまう
ものなのですが、場合によっては
【解約不能の期間が設けられている】
ということも考えられます。
よくあるのが冒頭に書いたもので、
【解約したい3ヶ月前に申し出てください】
といった類の設定がされている
というもの。
場合によっては、
【まずは1年間継続して、
その後さらに3ヶ月前の事前告知により
解約が可能である】
というものも少なくないのでは
ないでしょうか。
■その際に考えてもらいたいのが、
【自らにとってその商品やサービスを
提供してもらうことにより得られるものと
その支払いのバランスがしっかり
取れているかということを
はかりにかけてみる
ということ。
そして、相手もまたこの契約により
どのような利益が得られているかもまた
考えてみると良いかと思います。
当然、相手にとって
大きな利益があったとしても、
こちらにも同じように
大きなメリットをもたらしてくれるもの
であれば全くもって問題はないのですが、
場合によっては、
【相手は儲けているが、
こちらの方はそこまでのメリットを
享受できるものではない】
ということも考えられます。
そのあたりのことを、
金額の多寡にかかわらず、的確に判断して
【その支払いをするべきかどうか】
という経営者としての
冷静な判断をしたいものです。
■これもよく見受けられるものなのですが、
【ホームページの作成にあたり、
リースのような形で5年間定額払い、
そしてその期間は解約不能】
というケースも。
そういった場合は数百万に及ぶ
総額になっていることも
少なくありませんので、
【本当にそれが自社にとって
必要なのかどうか】
ということをしっかりと考えたいものです。
往々にして、資金繰りに窮している
状況において、
こういった『毎月の固定費の削減』
を考えるものなのですが、
契約で縛られている以上は、
その解約すらできませんので、
その『契約の段階』で十分な注意が
必要なんですね。
■…かく言う私も、
開業当初に130万ほどの5年リースの
会計ソフトを導入したのですが、
これが半年ほど使ってみたところで
「自分には合っていない」
ということに気付き、
『全く使用はしていないものの、
その後リース料は払い続けていた』
という状況がありました(汗)。
開業当初は特にですが、
そういった固定費支払いは
数百円であっても
なかなか辛いものです。
そのような状況から考えると、
やはりしっかりと『契約の段階』で、
【どういった制約内容のある契約なのか】
ということと、
【その代金に見合う商品やサービスを
提供してもらい、自社にそれに見合う
便益をもたらしてくれるものなのかどうか】
ということを的確に判断したいものです。
■何はともあれ、
『毎月の支払い』はもちろんのこと、
【経費を極力減らしていく】
ということは経営の必須条件でもある
と思いますので、
新規で経費の支払いを検討する際には
こういった考えを念頭において
経営の意思決定をすべきである
と言えます。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・毎月の少額の経費の支払いであっても、
【時を重ねることにより、
その金額は大きく積もってくるものである】
と言える。
・そして、そういった
『毎月の固定の支払い』については、
【どういった制約が
その契約に課されているか】
ということもまた
しっかりと俯瞰した上で把握し、
その契約の意思決定をすべきである。
・場合によっては、
『年間の契約』であったり、
『契約解除の期間に
縛りがあったりするもの』
も少なからずあるため、
その契約においては、
【しっかりと契約書を熟読し、
損をしない経営の意思決定をすべきである】
と心得ておくべし。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。