2022年2月2日経営者として【顧客の選択】をしていますか?
■「こんなはずじゃなかったのに…」
経営者として毎日経営に接していると、
少なからず『思いもよらぬ』ことが
起こるもの。
その中で、お客様から
厳しい態度を取られたり、
料金を支払ってもらえなかったり…
ということもあるかもしれません。
かく言う私も、
当初は初めてのお客様の
確定申告をしたにも関わらず、
申告をしたとたんに
連絡が取れなくなり、
【開業の初っ端から損失を被った】
という経験がありました。
■『ドラッカー5つの質問』の中に
『顧客』に言及しているものがあります。
それは、
【われわれの顧客は誰か】
という問いと
【顧客の価値は何か】
との問い。
この
【自らの商売相手としての
顧客を見定める】
ということは本当に
重要なことのように感じます。
当然、同じ業種であっても、
『同業他社にとっての顧客』と
『自社にとっての考える顧客』は
違うものかもしれませんし、
また、場合によっては
同じなのかもしれません。
■以前の記事の中で、
『紹介』について
述べさせていただいたのですが、
https://note.com/muratax/n/ne607cf6db55d
【紹介をしてもらい
それが商売に繋がる】
ということは
大変嬉しいことではある一方、
その紹介していただく人との
関係性を重視するあまり、
【本来想定している顧客と違う性質の
顧客と商売を始めようとしてはいないか】
ということは
常に問うべきなのかもしれません。
(↓こちらもご参考ください↓)
https://muratax.com/2022/01/27/4851/
■そこで考えたいのは、
上記の2番目として問いである
【顧客の価値は何か】
ということ。
自社の『経営理念』や『想い』と同時に、
【顧客が誰か】
ということを問うべきなのでありますが、
その後は、
【われわれにとっての顧客が
何を価値と感じているか】
ということもまた
考えなければなりません。
■私の税理士としてのお話で言えば、
(スタッフを含む)私たちに
とっての『顧客』とは、
【会社経営に意欲を持たれた方で、
極度な『節税』(言い方を変えれば
『脱税』とも言えるかもしれません)
思考ではない方】。
逆を言えば、
【ここに当てはまらない方については
私たちにとってのターゲットではない】
ということなのです。
そのような状況を念頭においているため、
もし紹介で『相続』などの
お話が来たとしても、
その際は『相続に強い税理士』に
その仕事を振らせていいただくように
しています。
それは我々の顧客に
その『相続』を依頼する方は
含まれていないわけですし、
【その相続のニーズを満たす
ということに我々は長けていないから】
ということになるわけですね。
脱税のお話など論外です。
(当たり前ですが…)
■しかしながら、
目先の売上を追うばかりに、
どうしても目の前に現れた仕事を
全部取ってしまおうとする行動も
また見受けられるものです。
しかしながら、その先を見たときに、
【そのお客様にとって
マイナス要素はないだろうか】、
そしてその次に、
【自社にとってもマイナスとなる
要素はないだろうか】
ということを念頭において
その経営判断をすべきなのかもしれません。
■何はともあれ
上述した
【われわれの顧客は誰か】
という問いと
【その顧客にとっての価値は何か】
という問いについてのことは、
現在の自身の経営理念と
照らし合わせて考えた上で、
しっかりと念頭において
【その仕事をする選択をするかどうか】
の判断をしたいものです。
経営者として
大局を見て経営をしないと、
【瞬く間に経営が思わぬ方向に
進んでしまう】
というもの。
しっかりと経営者としての
『俯瞰する目』を持ち、
その都度適切な経営判断をしたい
ものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経営者として経営をしていると、
【いろいろな仕事のお話が
目前に現れてくる】
というもの。
・その際に、問うてもらいたいのが、
上述したドラッカーの
【顧客に関する質問】。
・結局のところ、
『顧客』についての前提の考えを
しっかりと持っておかないことには、
【その想定している顧客ではない人に
マイナス要素を及ぼしてしまう】
かもしれないし、自社にとっても、
将来的にその選択をしたばかりに
【思わぬ方向に
経営が進んでしまうこともある】
ということを心得ておくべし。
・【自社の経営理念】と、上述した
【ドラッカーの顧客に対する質問】
を念頭において、
その都度適切な
経営判断をしたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。