2022年10月30日肝に銘じておきたい【希望的観測の怖さ】とは
■10月も終わりに差し掛かり、
今年度の着地点を次第に見据える時期
が来ました。
そして、今年を終えるタイミングでは、
また次年度の目標を見直して
いくことでしょう。
さて、今年の目標の達成率は
いかがでしたでしょうか。
往々にして、
現実と目標は乖離するものであり、
計画通りに進まないというのが
通常でしょう。
■ここで大切なのが、
以前の記事でも再三述べさせて
いただいている
【希望的観測】
と、
【悲観的観測】
なんですね。
<2022.6.15目標は【希望+悲観】
で設定を!>
https://muratax.com/2022/06/15/5312/
もちろん、目標を立てる上では、
希望ある未来に杭を打ち、
これに現実を近づける形で、
経営を進めていくのが理想でしょう。
しかしながら、
訪れた現実だと言えば、
上述したように、
予測通り進むということの方が珍しく、
現実と理想のギャップに悩まされる
というもの。
■その中で怖いのが、
希望的観測のもとに進んでいた
にもかかわらず、
計画だけが進行してしまい、
売上が計画通り上がっていない
という状況。
つまり、
売上が上がっていないのに、
計画通り経費だけが出ていっている
ということですね。
当然、
売上が上がっていないので、
資金の入金はなくなっている状況。
それにもかかわらず、
経費が出て行っている
ということですので、
どう考えても資金繰りが苦しくなる
というもの。
これが希望的観測の怖さなんですね。
■ただ単に、
希望ある未来を思い描き、
これを達成できなかった
ということだけであれば
まだ良いのですが、
現実には資金の大きな流出
という大きな痛みを伴うこと
があるということ。
このことだけは、
しっかりと念頭に置いて
おきたいものです。
■意識としては、
希望的観測をベースとして
夢のある未来を思い描く
とともに、
資金繰り等の現実においては、
悲観的観測を基本として、
ある程度現実的な、なおかつ
万一の事態を想定した状況で
今後の予測と試算を
していくことを
心掛けていきましょう。
------------------
《本日の微粒子企業の心構え》
・目標を設定する際には、
希望的観測と悲観的観測の両面から
検討していくべきであると言える。
・往々にして希望的観測通りに
進むことの方が珍しく、
思い描いた通りに進まない
というのが通常。
・もちろん、良い方向に転じる
こともあるが、
悪い方向に進んだ時、
結果として資金の大きな流出に
つながっている
という状況が想定される。
・そのようなことから考えると、
意識としては希望的観測のもと、
夢のある未来を思い描くとともに、
現実面からすれば、
悲観的観測のもと、
万一の事態を想定した予算を組んで
経営を進めていきたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。