2023年1月18日その補助金、「ホントにもらって大丈夫?」
福岡では雨が続いています。
少し暗い朝。
いつもと違う人の流れ。
このように人や時間の流れが変わると、
そこに見えてくる景色も違って、
なんとなく風情を感じるものです。
雨の日は気が沈みがちですが、
雨には雨の良さはある。
平凡な日々や時間ほど
退屈なものはないとも言えるのかなぁと。
そのように考えると、
全てのことに幸せを見いだせる
気がしますね(^^)。
さて、本題です。
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■コロナにより
経済状況が悪化して以来、
国や地方公共団体からいろいろな
【助成金や補助金がもらえる】
ということが増えてきました。
経営において、こういった
『助成金や補助金』は
すごくありがたいものですよね。
私自身は、当初のコロナの時に
【持続化給付金と家賃支援の補助金】
を受給することができました。
今から振り返ると
一時的ではあったのですが、
コロナの影響により、
顧問のお客様の状況がかなり
厳しくなったという背景から、
【売上高がダウンしたことにより、
そのような給付金を受給できた】
という次第です。
■そしてやはりそれは、
【経営においては大きな手助け】
となっており、
それがあったからこそ、
【スタッフへの賃金や、
事務所家賃の支払いができた】
というものです。
上述したような
持続化給付金、
事業復活支援金、
家賃支援補助金などに関しては、
純粋に
【売上高がダウンしたからもらえる】
といったものですので、
これはもらえる権利があるのであれば
【積極的にもらう方が得策】
であると言えるでしょう。
■しかしながら、
持続化補助金や事業再構築補助金、
IT導入補助金等の補助金に関しては、
これは
【経費の支出があって初めて、
その補助金の対象になる】
というものなんですね。
もっと言えば、
購入や導入に際して支払った
経費の全額が補填される
というものは通常なく、
【その経費の半分や3分の2、
4分の3が補助対象になる】
ということが通常でしょう。
そのように考えると、
経営においての順番を間違わない
ようにしなければなりません。
■どういうことかと言えば、
もともと経営についての計画があって、
その通過点として、(たまたま)
そういった補助金がある
という流れが理想かと。
逆に言えば、
補助金がもらえるからと言って、
【その補助金の先に経営計画を
考えるようであれば、
それは本末転倒である】
と考えることができそうです。
上述したように、
補助金がもらえるとしても、
【全額もらえるわけではない】
ですので、それなりの
【資金の負担が必要になる】
ということ。
■そのように考えると、
【実際に支出した金額から
その補助金等の交付を受けた金額
を引いた金額が、実質の手出しの金額】
となりますので、
その手出しをしたとしても
【経営において良い影響を
及ぼすかどうか】
ということは
しっかり熟慮した方が良いでしょう。
■どうしても、
現金がもらえるとなると、
それを前提に経営の組み立てを
してしまいがちなのですが、
【それは本来的に本当に必要なもの】
でしょうか。
まずはこういった視点に立って
経営を考えられることを
お勧めいたします。
■そしてこれは、
【節税の考え】
においてもすごく重要。
節税に関しても、
【これを払ったから税金が安くなる】
という感覚で経費を使って
しまいがちなのですが、
【その経費の支出は経営や
売上アップに、または経費削減などに
貢献するもの】
なのでしょうか。
そのように冷静に考えると、
案外そうでもなかったということが
往々にして見受けられます。
■何にせよ、
経費の支払いに際しては、
その経費の支払いが
【経営においてどのような良い影響を
及ぼすのか】
ということを十分に考え、
経営の判断をしていきたいものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経営において、
国や地方公共団体から
もらうことのできる
『助成金や補助金』に関しては、
【経営の資金を潤滑にするもの】
であるため、大変ありがたい
制度であると言える。
・しかしながら、
その補助金等をもらう際に、
【追加の資金の支出を
しないといけない】
ということが通常であるため、
【実質的な経費の負担額は
しっかりと把握しておくべき】
であろう。
・そして、その実質的な経費の負担が、
経営において
【どのような良い影響を及ぼすのか】
ということを熟慮し、適切に
経営判断をすべきではないだろうか。
・補助金等においても、
節税においても、
現実的にその経費の支出が
されることにより、
上述したように
【経営においてどのような影響を
及ぼすのか】
を考えるとともに、
そもそもその経費の支出が
【本来的に必要なのかどうか】
ということをしっかりと考えて、
経営の意思決定をしたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。