2023年2月25日個人事業で忘れるべからずの【個人事業税の見込控除について】
猛烈な喉の痛みと、そこから来る
耳の痛みがまだ続いています。
月曜まで続いてたらさすがに病院かなぁ…
と、ちょっと弱気になっています(涙)。
ここまで長引いてることは初めてなので、
注意するに越したことはないでしょうね。
やはり身体は資本ですので。
さて、本題です。
 
------------------
■昨年令和4年中に
 【個人事業主より法人成りをした】
 という方も少なからず
 いらっしゃるのではないでしょうか。
 そのようなケースだと、
 【令和4年の中途まで
 個人事業主として申告】
 することになりますよね。
 そこで今日は、
 【最後の個人事業主の申告について】
 注意したい点を
 書いていきたいと思います。
■個人事業主から
 法人成りをする局面においては、
 通常の場合、業績が好調
 であることから、
 【税負担をなくしていく対策】
 をするために法人成りを…
 ということが多いのではないでしょうか。
 当然そうなると、
 売上規模も多い状況でしょうから、
 【消費税の課税事業者である】
 ということが通常でしょう。
 そうなった場合、個人事業主の
 最後の事業年度で、税込経理の場合は
 【消費税の未払計上】
 するのを忘れないようにしましょう。
■そして、
 個人事業において、売掛金や未収金、
 未払金などの『債権債務』があった際、
 これを
 【法人に引き継ぐ処理】
 をすることになります。
 【車両などの固定資産】
  
 を持っている場合も、これをそのまま
 法人に移動するということに。
 そして、この移動する際の金額は
 【その法人成りの際の時価による】
 ということが通常です。
 簡便的に、個人事業主の帳簿価額
 にて移動することもあるのですが、
 厳密には時価が適切かな
 というところ。
 というのも、
 たまたま自分が作った法人に
 資産を移動するわけですが、
 これを第三者に売り渡すとなると、
 その時の時価で評価しないと、
 なんだかおかしいというものですよね。
 したがって、
 【原則としては時価による移動】
 ということを念頭に置いて
 おいた方が良いでしょう。
■そして、
 個人事業主の最後の事業年度で
 忘れたくないのが、
 【個人事業税の見込控除】
 というもの。
 個人事業税は、都道府県の税金で、
 【確定申告の結果に応じて、
 その翌年度にかかってくるもの】
 です。
 今回は令和4年度の確定申告ですので、
 令和5年において
 【令和4年分の個人事業税が課税される】
 ということに。
■しかしながら、
 【令和5年はすでに個人事業を廃業】
 していますので、令和5年では
 【経費になる金額がない】
 
 ということになってしまいますよね。
 こういった事態を避けるため、
 令和4年の決算において、
 この申告でかかってくるであろう
 個人事業税を見込んで、
 【未払計上しておく】
 という処理が認められています。
 
 経費となる項目は税金ですので、
 【租税公課】
 ですね。
 これは案外忘れがちですので、
 しっかりと念頭に置いて
 おくようにしましょう。
 こちらの「37-7」をご覧ください。
 <国税庁HP>
 個人事業税の見込控除
 1年程前にも同じようなことを書いていました。
 
 <2022.3.9【法人成りの確定申告】で
 「損しない税のお話」>
 https://muratax.com/2022/03/09/4982/
■というわけで今日は、
 【個人事業主の法人成り】
 において忘れがちな、
 【個人事業税の見込控除】
 のことを中心にお話をしてきました。
 法人成りをするケースに
 おいては冒頭に書いたように、
 【業績が好調で納税が多額
 になっているケースが通常】
 ですので、こういった経費の
 計上漏れがないよう十分注意
 するようにしましょう。
------------------
《本日の微粒子企業の心構え》
・個人事業より法人成りをする際は、
 その債権や債務の移動を、
 【適切な時価をもってする】
 ことを心がけたいものである。
・そして、個人事業主の最終年度に
 忘れずに計上したいのが、
 
 【個人事業税の見込控除】
 である。
・個人事業税は
 【その年度の結果に対して翌年度に課税】
 されるため、この個人事業税を
 未払計上しないと、
 【個人事業税が経費化される
 タイミングがなくなってしまう】
 ものと心得ておくべし。
・法人成りをする局面においては、
 【税負担が多額になっているケース】
 
 が通常であるため、こういった
 【税務上の特典を漏らさず活用】
 して、有意義な節税対策を
 していきたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。	





