2023年5月8日経費の計上は「ある程度積極的に!」
今日は終日面談の日で、
ランチやスイーツを堪能しながら、
大変有意義な時間を(?笑)過ごしています。
今日はその面談の合間に配信を・・・
というわけで、本題です。
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■税務相談を受けさせていただくにあたり、
『経費』について話題がのぼることが
少なくありません。
いろいろお話を伺っていると、
【攻めすぎているケース】
と、逆に
【守りすぎているケース】の
極端な二通りが存在する
ということが少なからずあります。
今日はそんなことから
お話を続けていくことにいたします。
■経費については、
【事業に直接関係のあるものが経費】
とみなされるもので、
経費とみなされると、
【売上から差し引く対象】
となり、
【その差し引いた経費の額によって
利益の金額が変わってくる】
ということに。
当然経費が多ければ多いほど
利益は下がり、
逆に経費が少なければ
少ないほど利益は上がる
ということですね。
■そして
この利益に対して
税金がかかってきますので、
【税金の面から考えると
利益は少ない方が良い】
と言えるでしょう。
とは言え、
【金融機関の融資を考える局面】
においては、やはり
【利益は高く納税をした方が良い】
という面もありますので、
そういった点には注意が必要です。
■経費については
攻めすぎている場合はいわゆる
【ブラックな部分に近づいている】
ことも考えられますので、
決して推奨しませんが、
守りに入っているという
状況においては、
【もう少し積極的に経費を
計上することをお勧めしている】
という次第。
■極端な例でいけば、
通信費の計上をしていなかったり、
自宅で仕事をしているにもかかわらず、
自宅家賃の計上をしていなかったり、
その他ミーティングなどの飲食代も、
経費にしていなかったりなど、
【経費計上することに対して
消極的な社長もいらっしゃる】
というのが現状です。
当然経費を計上しないことには
【利益が増え、納税が増える】
ので、結果として
【手元に残るお金は少なくなっている】
という現状が見受けられます。
■仮に、
青色申告をしている場合で
自宅家賃が7万円、
そしてそのうち
【事業として使用している部分が30%】
であるとしましょう。
そうなると、
【毎月21,000円の家賃が計上できる】
ということに。
また通信費に関して、
【事業として使用している部分が3,000円】
であったとします。
さらに、何かしらの
【ミーティングに際しての飲食代が1,000円】
あったとしましょう。
そうすると家賃の21,000円と
通信費の3,000円、
そして飲食代1,000円の
【合計25,000円が毎月の経費
として計上できる】
ということに。そして、
【25,000円を年間にすると30万円】
になるわけですね。
■そして
所得税や住民税、国民健康保険料など
のトータルが30%であったとしましょう。
そうすると
【30万円×30%で9万円にもなる】
ということが分かります。
結局のところ、こういった経費を
計上しなかったばかりに、
【年間9万円の税金や
国民健康保険料などが
余分に出ていってしまう】
ということなんですね。
経費は積み上がると、このように
【大きな手元に残るお金の
結果を左右する】
ということになります。
■経費に関しては
その社長の認識により、
【積極的すぎるもの、消極的すぎるもの】
というものがそれぞれ見受けられますが、
【的確に経費とすべきものは
経費として計上】
して、適正に利益を少なくするとともに、
【経営における手元に残る現金を潤沢】
にして、さらに
【その現金を経営に投資してみる】
という発想を持ってみては
いかがでしょうか。
■経費に関しては
【自己の判断により実際の
会計帳簿を作成する】
ことは、上述したことから考えると
「なかなか怖いところがある」
と言えそうです。
そのように考えると、
経費に対する認識を適切なものにし、
会計帳簿の作成と確定申告もまた柔軟に、
かつ、的確にしていくことにより、
経営においての手残りの現金を
多くするとともに、
その現金を『生きたお金』にして、
自身の将来性のある経営に
投資していきたいものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経費の認識については、
社長の価値観などにより、
【攻めすぎであるケース、
または消極的でありすぎるケース】
が見受けられる。
・積極的でありすぎる場合は、
税務調査などにおいて
【相当なリスクを伴う】
ものであるが、
逆に消極的になりすぎると、
結果として
【多くの納税を強いられ、経営に
使えるはずの現金が使えなくなる】
ということも
念頭に置いておきたいもの。
・大切なのは、
【経費に対する認識を健全なものにし、
適正に利益を圧縮し、
経営における手元に残る現金を潤沢にして、
自身の経営に投資をしていくこと】
ではないだろうか。
・どうしても経費というと
【負い目に感じてしまう】
部分があるものであるが、
上述したようなことを検討し、
【適切な会計帳簿の作成と
確定申告、そして納税】
を心がけたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。