2023年5月17日家事按分は【年一度】で!
昨日は福岡チームのスタッフと
ランチに行ってまいりました。
所内でミーティングをした後に
ランチでいろいろ語り合えて、
私自身、かなりいろんな気付きを
得ることができました。
信頼で成り立っているスタッフとの関係は
本当にありがたいものですし、
このような一息つくことができる環境を
定期的に作っていくことも
本当に大事だなと感じた
貴重な時間でしたね。
さて、本題です。
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■個人事業主の方からの
 税務相談において、
 【家事按分の論点】
 は相談の中でもお尋ねの頻度が
 多いものの一つです。
 家事按分とは、
 個人事業主については
 【プライベートの面と仕事の面の
 両面を持ち合わせているもの】
 になりますので、同じ支出であっても
 【プライベート分と事業用の
 区分けを明確にしなければならない】
 ということなんですね。
■例えば
 電話代にしてみても、
 
 【プライベートで使用】
 している分と、
 
 【仕事として使用】
 している分とに分けられるというところ。
 またサラリーマンの方については、
 【サラリーマンとしての
 給与所得の延長線上で】
 使用している部分、そして
 
 【プライベートの部分】、
 さらには、
 【個人事業主の部分】
 で使用しているものに
 分けられるわけですね。
■こういった
 
 家事按分を適切に実行し、
 税務申告をしないことには、
 適正な経費になり得ず、結果として
 【適正な申告書の作成と納税が
 できなくなる】
 ということに。
 
■では、
 
 
 この会計処理をどのように
 すれば良いのでしょうか。
 仮に、とある経費を
 【週7日のうち6日分使っている】
 としたら、実際に経費化される
 毎月の額は、
 【毎月の経費の額×7日分の6日】
 になりますよね。
 これがまず原則なのですが、
 
 【毎月経費を計上する度に
 この7分の6を乗じていく】
 というのは一苦労でしょう。
 何より、
 【経営に割くことのできる貴重な時間】
 を、このような
 【面倒な事務処理に費やしている】
 ということが経営者としては
 辛いというもの。
■そこで
 私がお勧めしているのは、
 
 【毎月ベースの経費計上】
 については、いったん全額を計上し、
 【最後の12月31日の日付での
 決算整理仕訳】
 として、上述した例でいけば
 【7分の1を経費から抜く】
 という処理をするわけですね。
 そうすることにより、
 本来12回しなければならない家事按分を
 【年一度で済ますことができる】
 ということになるわけです。
■仮に
 この家事按分の論点が
 10項目あったとすれば、
 【毎月ベースで考えると120項目】
 の家事按分が必要となります。
 しかしながら、これを
 【年一度の決算修正で処理】
 することになれば、
 
 【12回で済む】
 ということなんですね。
■ここまでくると、
 その都度家事按分の処理を
 していくことは、
 
 経営においてのいわゆる
 『無駄』であるということが
 わかるのではないでしょうか。
 逆パターンも考えられ、
 そこまで大勢に影響のないような
 額の少ない経費については、
 【年一度だけ、家事按分した
 経費を計上する】
 ということも考えられます。
■どうしても会計処理ともなると、
 その手続きが煩雑であるため、
 
 【極力経営に割くことの
 できる時間を増やしたい】
 という面がありますので、
 上述してきたような
 【家事按分についての簡略的な
 事務処理の仕方をすること】
 をお勧めいたします。
 
■というわけで今日は、
 個人事業主の方については
 必須とも言える『家事按分』
 について、
 【会計処理の簡便的な方法】
 についてお話をしてまいりました。
 
 こういった時間も『塵も積もれば山となる』
 ものですので、
 
 少しずつでもこういった効率化を
 念頭に置いて、
 【経営の生産性向上を目指したい】
 ものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・個人事業主の方については、
 いわゆる
 【経費の家事按分の論点が重要視される】
 というところ。
・しかしながら、
 その都度経費の支出を
 家事按分しているようでは、
 【経営に割ける本来の時間が
 どんどん縮小していってしまう】
 というもの。
・そこでお勧めなのが、
 【年一度の決算修正において、
 家事按分が絡む経費の処理をする】
 ということ。
・そうすることにより、
 毎月ベースの処理は不要となり、
 結果として
 【会計処理の時間と労力が短縮・削減】
 され、結果として経営に投下する
 ことのできる時間が増えるため、
 
 【経営の効率化が進む】
 ものと心得ておくべし。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。
	





