2023年7月29日【マイクロ法人の事業内容とインボイス】などについて
かなり睡眠不足の状態でしたが、
今日は少しだけ長めに寝ました。
睡眠は極力削らないようにしているのですが、
なかなか月末はそうもいかない部分も
ありますね。
今一度、業務の棚卸をして、
やることをある程度限定的にしつつ、
経営の思索を深めていきたいと思います。
ちなみに、今日のマイクロ法人のお話も、
「限定的」ということがすごく重要な
要素になりますね。
さて、本題です。
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■税務相談の中でよくある質問として、
「どのくらいの規模になったら
個人事業を法人にすれば良いのでしょうか」
ということが。
これついては以前の記事でも述べさせて
いただいているところですが、
大前提として、
【個人事業の全てを法人にもっていく】
いわゆる法人成りか、
個人事業はそのまま残しておき、
社会保険料削減のために
【マイクロ法人を設立する】
という2つの方法を、法人設立として
考えたいところです。
<2023.5.15法人成りは【二段階で】考える>
https://muratax.com/2023/05/15/6470/
■そしてマイクロ法人については、
通常の法人と異なるため、
いろいろと注意が必要。
どういった点に注意が必要かと言えば、
【マイクロ法人は社会保険料を
削減するための法人である】
ということから、その法人から
代表者などに払う
【役員報酬を最低の金額にしておく
必要がある】
ということなんですね。
■したがって、
マイクロ法人の事業目的
(事業として行う内容)については、
【ごく限定的に設定しておく必要がある】
ということなります。
通常の法人であれば、
今後行う可能性のある業務を網羅して、
【行う予定の事業の漏れがないように
定款や登記簿を作成していく】
わけですが、
マイクロ法人については、
売上を限定的にすべきという理由から、
【事業内容もごく限定して
設定する必要がある】
ということなんですね。
■上述した内容についての理解がないままに
マイクロ法人を設立してしまうと、
個人事業で行っている事業と
そのマイクロ法人の事業が
知らず知らずに競合してしまい、
【税務上においても、
会社法という法律においても
良くない状況になってしまう】
ということが往々にして考えられます。
このようなことが
【マイクロ法人設立にあたっては
要注意である】
ということなんですね。
■また、最近の話題として、
『インボイス制度』も気になるところ
ではないでしょうか。
インボイス制度と
このマイクロ法人の関係に関しては、
上述してきたようにマイクロ法人は
【社会保険料を削減することを
目的とする法人】
であるため、
【極力インボイスの登録をすることをせず、
消費税の負担をすることは避けたい】
ところです。
■したがって、BtoBのビジネスで
法人や個人事業主宛に行う事業を
マイクロ法人の事業とするのではなく、
極力BtoC…つまり
【一般消費者向けの商品やサービスを
提供するような事業内容を
マイクロ法人に盛り込んだ方が良い】
と言えるでしょう。
せっかくマイクロ法人を作ったのに、
【消費税の負担が強いられること】
になってしまえば、本末転倒なことに
なってしまうわけですね。
■もう一つのポイントは、上述したように
マイクロ法人は個人事業と別事業である
必要があるわけですが、
【できるだけ現在の個人事業の一部を
マイクロ法人に持っていく】
ことを検討するようにしましょう。
というのも、新事業でマイクロ法人を
設立するのもまた一つなのですが、
【個人事業から上手にマイクロ法人に
その業務の一部を移す】
ことができるとなると、
【個人事業の売上が減少】
することとなり、それがそのまま、
【所得税や住民税、場合によっては
個人事業税や消費税などが減少する】
ことに直結することがありますので、
【極力個人事業の一部をマイクロ法人に
持っていく方が賢明である】
というわけです。
■今回は税務相談の中でもよくある質問として、
【マイクロ法人について留意すべき点】
について見てまいりました。
【マイクロ法人は社会保険料を
削減するための法人】
であるということをまず念頭に置いて、
そのためにはどうしていくべきか
ということを的確に捉えて、
【有用なマイクロ法人の設立】
を検討されることをお勧めいたします。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・個人事業主が法人設立を検討する際、
【その個人事業のすべてを
法人にもっていく、いわゆる法人成り】
か、社会保険料の削減を目的とする
【マイクロ法人の設立】
かを検討すべきであるもの
と心得ておくべし。
・マイクロ法人の業務に関しては、
最低の役員報酬を自分に
支払うべきという目的から、
【ごく限られた業務内容を
事業目的として設定する必要がある】
ということを念頭に置いておくべし。
・どうしても、
【通常の法人成りとマイクロ法人の
定義を混同しがち】
なものであるが、同じ法人と言えども
【全くもってその性質が異なる】
ということは理解しておいた方が
良いだろう。
・上述してきたことを念頭において、
【まず法人成りなのか
マイクロ法人設立なのか】
ということを検討し、
マイクロ法人を設立する際は
事業目的などを柔軟に検討し、
有用な法人設立を検討したいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。