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トップページ ブログ > 税務について > 【財務分析】の観点から決算書を考える

2023年8月1日【財務分析】の観点から決算書を考える

今日から8月ですね。

月初めには事務所の氏神様である
高宮八幡宮に参拝に行っています。

これはこのメルマガやブログと共に
今まで一度も欠かしたことのないことです。

この日を通じて、前月にあった良いことも
嫌なことも全てリセットさせていただいて、

また心機一転!という気持ちになれます。

8月はさらに自分の常識の殻を破り、
邁進してまいりたいと思います。


さて、本題です。


------------------
 

■以前の記事でも度々書かせて
 いただいていることではありますが、

 弊所では法人の決算にあたり、節税対策のほか、
 
 【決算対策をしている】

 という状況です。

 <2021.2.10決算において本来的に
 考えるべきこと>
 https://note.com/muratax/n/nb16ae1bbcd65

 <2023.7.24【融資を見据えた決算書の作成】
 で注意しておきたいこと>
 https://muratax.com/2023/07/24/6719/
 
 節税対策は読んで字のごとく
 税金を減らすための対策なのですが、

 決算対策に関しては、

 【金融機関に提出する決算書】

 という面で、

 【金融機関の評価において
 見栄えの良い決算書を作る】

 ということが目的なんですね。

 今日はそのことに加え、
 財務分析的な観点から決算書について
 考察をしていきたいと思います。


■財務分析とは、端的に言えば、

 【本当に儲かっているかどうか、
 資金繰りが見えているかどうか】

 という観点を持って数字の分析をすること
 なんですね。

 もっと言えば、決算書というよりは
 その前の段階のお話で、

 『月次の試算表』のことを
 言い表しているというもの。

 月次の試算表とは、毎月決算を組むが如く、
 
 【月ごとの損益を確定させていく】

 という動きのこと。

 そしてこれは、節税でも、金融機関の 
 見栄えの良い決算書作りでもなく、

 自社にとっての財務の分析をすること。
 
 …つまり、

 【本来の儲けを見えるようにする
 ことを目的にしている】

 ものです。

 


■したがって、

 何かしら売上や経費を計上するタイミングに
 ズレなどがあったとしたら、

 売上と経費が紐付かないことになってしまい、

 【本来的な儲けが見えない】

 ことになってしまうわけです。

 そこで今回は、

 よくある認識の誤りという面での  
 売上と経費のことを見ていくことに
 いたします。

 
■まず売上に関しては、仕事が終わって
 
 【納品やサービスが完了した時点で
 売上計上する】

 という考えを持って
 おくようにしましょう。

 そして、仕入や外注など、

 【売上に直結する『原価』の項目については、
 売上に紐付いているもののみを経費化する】

 ようにします。

 逆に言えば、売上が計上されている
 にもかかわらず、
 
 【納品が終わっていないものについては
 仕入から抜いて在庫として考える】

 ということになりますね。

 
■また、外注費についても
 
 【外注費の前払いをして、
 その次月あたりに売上が計上される】

 ということが。

 そのような場合、その前払いした外注費は

 『外注費』という経費としては
 認識せずに、前払金として考え、

 【売上の計上があって初めて、その前払金を
 外注費という原価の科目に振り替えて
 経費として認識する】

 という処理をします。

 そうすることにより、
 
 【売上と原価が対応する】

 というわけですね。

 
■また、経費に関しては基本的に、
 
 【発生したタイミングで経費として認識】

 をしていきます。

 よくある例が、航空券などの購入
 についてのこと。

 航空券については、
 
 【出発する月の前月以前に購入する】

 ということも多く、

 【購入した時点の経費になっている】

 ことがあるのではないでしょうか。

 しかしながら実際の旅行は
 飛行機に乗るタイミングであるため、

 【そのタイミングをもって
 経費として認識する必要がある】

 というもの。

 というのも、旅行をしたという事実により
 その旅行した月に売上が成立するとすれば、

 その航空券の購入の段階で
 経費にしてしまうと、

 それは売上に対応していない経費となるため、

 【財務分析的な辻褄が合わなくなる】

 と考えられるわけです。

 (余談ですが、販売費及び一般管理費
 については『費用』という経費の分類がされ、
 
 これについては売上と直結しているか
 どうかにかかわらず、

 その期間にそのサービスの提供を
 受けているかにより判定しますが、
 
 今回はその論点ではないため割愛します。)

 また研修費についても、
 
 【将来の期間分の研修費を
 前払いしているケース】

 もあるというもの。

 そのような場合においては、
 
 【実際に研修を受講した段階で経費にする】

 ことにより、

 財務分析が可能となるため、
 そういった点にも注意をしておくように
 しましょう。


■特に上述した売上と仕入や
 外注などの原価に関しては、
 
 【本来のその商品やサービスの
 儲けに直結する部分】

 であるため、
 計上の仕方には十分注意が必要です。

 在庫に関しては毎月計上していない
 ということも往々にして見受けられますが、

 毎月の儲けを適切に把握するために、
 
 【在庫も毎月計上して財務状況を把握】

 するようにしましょう。


------------------


《本日の微粒子企業の心構え》


・事業の経理については、
 節税対策や決算対策に加え、
 
 【財務分析の観点から適正に
 その数字を計上しておくこと】

 が必要であるものと心得ておくべし。


・よくある認識の誤りが、
 
 【仕入や外注費などの
 原価計上のタイミング】

 についてのこと。


・上述した原価については、
 
 【売上と直接対応しているもの
 のみを経費】

 として認識すべきものである。


・これが適正に計上できていないと、
 
 【本来の商品やサービス単体の
 儲けが把握できない】

 ことになるため、
 
 【原価の計上に関しては
 特に注視しておくもの】

 と心得ておくべし。


今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。

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