2023年7月31日今の商売が【自己満足】になってはいないでしょうか?
あっという間に7月も終わり。
5月決算が立て込んでしまっていましたが、
どうにか本日申告を終えることができそうです。
決算の内容は税務のことだけでなく、
金融機関への融資も見据えるため、
十人十色(十社十色?)です。
一社一社にしっかりと寄り添って、
適切な決算書を仕上げていきたいものですね。
さて、本題です。
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■私は日々、多くの方の税務相談に
乗らせていただいているのですが、
【税務や会計に関するリテラシー】
は、相談にお見えになる方々それぞれ
『十人十色』であるように感じています。
どうしても税金や会計のこととなると
専門的な話になってしまうので、
【何が分からないかが分からない】
ということも往々にして考えられます。
■そのような際に私が意識しているのは、
【目の前のお客様が、私の発する一言を
どう捉えるか】
ということなんですね。
それはすなわち、上述した
【その方の税金や会計に関するリテラシー
に応じるもの】
であると私は思っていて、
【その方に応じた言葉選びを
していくことを心掛けている】
という感覚です。
■例えば、よく混乱する論点として
『所得』についてのことが。
【所得とは売上から経費を引いた利益】
というのが単純な説明なのですが、
「そもそも利益とは何なのか」
ということに詰まってしまうことも
考えられます。
利益を端的に言えば『儲け』
ですよね。
したがって、目の前のお客様が
専門用語が難しく感じられて
いるようであれば、
『利益』という言葉をあえて使わずに、
『儲け』という言葉で分かるように
お話しするということも、
少なからずあるわけです。
■また、社会保険料控除や扶養控除
などの〇〇控除というものも、
「自分に対する経費」という
言い方をしています。
事業所得に関しては、
つまり事業に関する儲けであり、
『儲けは売上から経費を引いた結果』
ですよね。
そしてこの売上から経費を引く際の経費とは、
『事業所得で出てくる』経費。
■そしてその事業所得の儲けから
さらに〇〇控除を引いていくという流れで
所得を計算するわけで、
個人事業を行っている方については、
【事業所得の経費と、自分に対する
経費を2回引くことになる】
ということをよくお話ししています。
実際の確定申告もそのような形式に
なっているため、
私がいろいろ考えた結果、
この説明が最もわかりやすいのではないか
と思っているところです。
■「税金」と一言で言っても、
本来の税金のみならず、場合によっては
社会保険料を含んで税金と考えている方も
少なくありません。
また、税理士の仕事と一言に言っても、
そこに社会保険に関する業務が含まれるように
思われがちなものなのですが、
【社会保険については税理士の管轄ではなく、
社会保険労務士の管轄】
なんですね。
■しかしながら、
【お客様はそのような前提をご存じではない】
ということをまず念頭に置いておくことが
大切ではないかと思う次第です。
我々専門家は、ともすると
【目の前のお客様が、自分の専門的な
用語や解釈を全て理解しているもの】
と錯覚してしまいがちなものですが、
決してそんなことはないわけですね。
■大切なのは、お客様の立場に立って考え、
【自分が目の前のお客様だとしたら、
どのような点に疑問を感じるか】
ということをお客様に憑依するが如く
考えていくということ。
これをするかしないかにより、
その後の商品やサービスの提供の仕方に
大きく差が出てしまいます。
■上述したような
お客様の立場に立って考えることが
できていない状況での商品やサービスの提供は、
【真にお客様の不満を解消することが
できていない】
ことになってしまい、
【自己満足的な商品やサービスの
提供に終わってしまう】
ということが少なくないでしょう。
逆に、しっかりとお客様の立場に立って、
【お客様の不を取り除くが如く
商品やサービスの提供をすること】
を心掛けることにより、
真のお客様の満足という面において、
【お客様の心が満たされる】
ということが考えられます。
■そして商品やサービスの売り手と
買い手であるお客様との関係は、
こういった心底寄り添っていただいて
いるような気持ちをお互いに感じ合う
ことにより、
【人との繋がりをそこに感じ、
そこから本当の信頼関係が構築できる】
というものでしょう。
■上述したように、
どうしても我々専門家は、
【その専門分野の前提をお客様が
理解しているという間違った認識を
持って進めてしまいがち】
なのですが、往々にして
【それに関しては不正解である】
と思っていておいた方が良いと言えます。
十人十色とも言われるように、
【十人いれば十人の
考え方や認識の仕方がある】
と考えるべきであり、
それぞれの色に寄り添うためには、
まず自分自身が真っ白な色に立ち返り、
【どのような色でも吸収して差し上げる
ような準備をすることこそが重要】
ではないかと思う次第です。
■なかなか難しいことかもしれませんが、
お客様の立場に立って
【心底寄り添った商品やサービスの提供】
ができるとするならば、
その先には同業他社との
レッドオーシャンではなく、
【オンリーワンの経営ができる】
というものでしょう。
結局のところ、
買い手は売り手の商品やサービスを
買うというよりも、
【売り手の人間そのものに
魅力を感じ、その人から買う】
ということが往々にして
考えられるものです。
我々微粒子企業はそのような戦い方で
【オンリーワンの経営】
を目指すのが良いのではないかと
私は思う次第。
■そのようなことから、
今一度、経営の全体を俯瞰して、
真にお客様の立場に立って考え、
【どのような商品のサービスの
提供の仕方をすべきであるのか】
ということを考察し、
適切な経営の歩み方を検討してみては
いかがでしょうか。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・我々専門家は、ともすると、
【その専門分野の前提を目の前のお客様が
全て理解しているという認識を持って
仕事をしてしまう】
というもの。
・それは往々にして間違いであり、
【お客様は十人十色】
であり、まずは自分が真っ白になり、
【十人十色の色を吸収する
準備を整えることが重要】
なのではないだろうか。
・そのように、目の前のお客様の
不安や不満に心底寄り添い、
【そのお客様不を取り除くが如く
商品やサービスを提供する】
ことができれば、同業他社の
レッドオーシャンに巻き込まれることなく、
【オンリーワンの経営ができる】
というものであろう。
・ぜひ、今一度経営全体を俯瞰して、
【真にお客様の立場に立って】
経営を考えてみてはいかがだろうか。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。