2024年3月8日還付にあたっての【税務調査からの視点】について
かなり疲れがたまってきています笑。
肩こりも最近なくなっていたのですが、
ここ一週間ほどは猛烈なこりです…
何はともあれ確定申告終了まで
あと一週間。
ラストスパートでスタッフ共々
頑張ってまいります!
さて、本題です。
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■先日の記事の中で、
「税務署は税金が多く出る方向においては
寛容であるが、税金が少なくなる方向に
関しては厳しい視点を持っている」
というようなお話をさせていただきました。
結局のところ、税務署の仕事に関しては、
【納税をしてもらう】
ということが最大のものですので、
【なるべく多くの税金をもらうようにしたい】
というところなんですね。
■そのようなことから考えると、当然
【申告をせず納税をしていない】
ということに関しては目を向けてくる
というもので、
その中でもインボイスの導入により
【インボイスの登録をしているにも
かかわらず、申告をしない】
という事業者に関しては、
今後当然チェックが入っていく
というものでしょう。
■そのような税務署の立場を考えた際、
【還付の申告には十分な注意が必要である】
と言えそうです。
とは言え、給与所得の方が医療費控除や
住宅ローン控除などで還付申告をする
といったものに関しては、
通常のことなので問題はないのですが、
【消費税の申告において、還付が出る】
などということに関しては、
税務署は結構厳しい目を向けてくる
ということは、
知っておいた方が良いかもしれません。
現に輸出事業などをしている関係で
消費税の還付が定期的に出る事業者の方
については、
やはりそれ相応の還付金となりますので
【税務署からの確認が定期的に入っている】
という状況です。
■要は、『還付すること』に関して
税務署側の姿勢は、
【そう簡単に還付はしないよ】
というところなんですね。
したがって、
消費税の還付に関しては消費税の
課税区分別の集計表を依頼されたり、
輸出をしている場合は輸出や輸入に関する
証明書を依頼されたり、
設備投資などに関しては、
その設備投資の請求書を依頼されたり…
などということが、少なからずあります。
税理士が関与している場合は、
税理士と税務署の間でやりとりをして
間接的に書類を提出するのですが、
場合によっては、
【事前の聴取などがない状態で
税務調査に入っていく】
ということも少なくないでしょう。
■そのように、何度も申し上げますが、
【還付になるものに関しては税務署は
厳しい目で見ている】
ということは理解しておくようにしましょう。
そしてこれは通常あってはならないことですが、
【何かしらの都合で申告が遅延してしまう】
ということもあるかもしれません。
しかしながら、申告が遅延してしまえば、
当然その申告が遅延したという
【前科がついてしまう】
というものですし、そうなると
【金融機関の評価も厳しくなる】
かもしれませんし、また
【納税に関しても罰金的な要素のものが
課されてしまう】
ということも考えられます。
場合によっては
【青色申告を取り消されたりする】
というケースもありますので、
十分な注意が必要と言えるでしょう。
■このように考えた際、
【いったん概算で申告を期限内に済ませ、
その後に修正の申告をする】
ということも視野において動く
と良いかもしれません。
そこで今日の論点としての方向性を
考えると、
【決して将来還付になる申告はしない】
ということが結構重要なんですね。
というのも、多めに納税をして
その後に還付をしてもらうという
ことになると、
【還付をするということに対しての
税務署の目が厳しくなる】
ことが想定されるため、
申告はどちらかと言えば少なめの額で
納税をし、後に(極力早期に)
【税額が増加する方向性での
修正申告をして追加の納税をする】
ということを考えた方が無難なのかな
という感覚です。
■というわけで今日は、
【税務署に目を向けられがちな還付の申告】
について見てまいりました。
税務調査に入ってしまうと、
どうしても経営に使える時間が
使えなくなってしまうということ、
そして、精神面での多大なストレスも
かかってきますので、
上述してきたことを念頭に置いて、
広い視野を持って、申告を進めるように
しましょう。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・税務署については多めに納税していること
については寛容であるものの、
【納税が少なくなるということについては
厳しい視点を持っている】
ということを理解しておいた方が良いだろう。
・万一納期限に遅延して
しまうような状況であれば、
あえて少ない金額で期限内に申告し、
【その後に多くの税が出るような方向を
念頭に修正申告をする】
ということが得策かなというところ。
・どうしても、還付や納税が少なくなる方の
申告となってしまうと、
【税務署もその立場から厳しい視点を
持たざるを得ない】
ため、そのようなことを熟知し、適切な
申告をすることを心掛けたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。