2024年5月24日銀行評価と税務面から【減価償却費の計上】について考える
今日はほぼ終日面談などで外出していました。
そして、その合間に雫院(しずくいん)さんの
頭皮洗浄へ。
雫院さんのインスタ。
https://www.instagram.com/shizukuin_fukuoka_touhi/
リフレクソロジーもお願いして、
心身共にすごく軽くなった気分です。
さて、本題です。
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■3月決算法人の申告業務が
終わりそうで終わらない…
という状況が続いています。
というのも、最終的な決算書の整備などで、
最後の詰めを行っている法人が数社ある
ためです。
決算書の精査に関しては、
【金融機関の融資が最も重要な要素】
となっており、税務のみならず、
こういった
【金融機関の評価をも考慮した
決算書の作成を重視している】
というところ。
■当然、融資を検討していない
法人については
そのようなことはしないわけですが、
【融資を受ける可能性がある】
ということまで広い視点で見渡し、
【極力金融機関の評価にも強い
決算書を作成したい】
というところなんですね。
■決算書の論点として、
【減価償却費を計上するかしないか】
ということがあります。
金融機関の評価上はたとえ減価償却費を
計上していなかったとしても、
【利益の額に、減価償却費をプラスした
額で『本来の利益』の金額を評価】
しますので、減価償却費を計上していようと、
調整していようと、
【結論として評価は変わらない】
ということになります。
むしろ、減価償却費を計上しないことが
場合によっては
マイナス評価に繋がることもあります
ので、そのような点も把握しておきたい
ところですね。
■その一方で税務上はどうでしょう。
税務上に関しては基本的に、
青色申告の場合は繰越欠損金の控除が
10年間認められているため、
【10年間は法人の損失の繰り越しが
認められる】
というところ。
10年と言うと長いように感じるものの、
法人の経営で10年となると、
【案外あっという間】
という感覚でもあります。
■法人の減価償却費に関しては
計上するかしないか、
または調整するかしないかなどの
柔軟性がありますので、
この繰越欠損金を重視すると、
翌期や翌々期も赤字となる見込みであれば、
あえて減価償却費を計上せずに、
【マイナスの繰越を最大限利用
することができるように考える】
という視点もあるわけですね。
■そのような税務上の視点と金融機関の
評価上の視点では、
【減価償却の取り扱いについて異なる】
わけですので、どちらの方を優先すべきか
ということを念頭に置いて、
【経営においての有用な一手を打ちたい】
というところ。
■融資に関しては、現在においては
検討していないものの、
その後の経営の展開によっては、
『やはり検討したい』と思考の転換がある
ということも往々にして考えられますので、
そういった可能性をも考慮し、
【税務と金融機関の評価の
どちらを優先するか】
などということをトータルで考え、
【経営において最も良い選択】
ができるよう、心掛けるようにしたいですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・決算の際は、税務のことのみならず、
【金融機関の評価を見据えた決算書の作成】
を検討すべし。
・減価償却費に関しては、金融機関の評価上、
減価償却費の計上があろうとなかろうと、
【利益に減価償却費を加算した額を
金融機関の評価上の利益とみなす】
ため関係しないということは、
念頭に置いておきたいところ。
・その一方で、税務上の繰越欠損金は
10年しか使えないため、
【その10年のうちにこの減価償却費の
額がどう影響するか】
ということを念頭に置いて、
【減価償却費を計上するのかしないのか
という判断をする】
ことを心掛けるべし。
・融資については現在において
検討していなくても、
将来的に検討する可能性も視野に入れて、
経営の状況をトータルで見て、
【どのような決算書の作成が有効であるか】
ということを心に留めて、
有意義な決算書の作成に努めたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。