2022年3月10日その値下げ、本当に必要ですか?
■突然ですが、
あなたには毎回行っている
お気に入りのお店はあるでしょうか。
私はと言えば、『毎回行っている』
ということを考えると、
「美容室かな」
というのが第一に思い浮かぶところ。
何のかんのでもう7年程に
なるのかなと思うのですが、
やはり毎回同じ美容室に行く
ということは何の気苦労もないわけですし、
何よりそこに行っている理由としては、
【そのオーナーさんとの
人としての繋がりなんだろうなぁ】
と思う次第なんですね。
ご夫婦なのですが、かなり素敵なんです(^^)。
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000271674/
■しかしながら、
美容室も『1,000円カット』だとか、
いろいろな低価格のお店もありますので、
場合によってはそういったお店を
選ぶこともあるかもしれません。
私自身も、大学生の頃などは、
地元の1,000円カットなどに
通ってはいたのですが、
担当者によってその日の髪型が変わったり、
その担当者の方の技術によっても
大きく変わってしまい、
何だかへんてこな髪型に
なってしまったり…(笑)
そのようなことが少なからずありました。
しかしながら、
『1,000円』ですので、
「そのような状況であっても
しょうがないな」
と思うとともに、
そこに対して不満などは感じなかった
というもの。
■しかしながらその一方で、
現在通わせていただいている
美容室に関しては、
当然価格は上がるわけですが、
何より
【人と人との繋がりがある】
という安心感があるからこそ
通わせていただいている
ということなんですね。
そのような状況から考えると、
もしそのお店が状況の変化により
【値上げをする】
ということになったとしても、
「私は変わらず
その美容室に通うだろうな」
と思うわけです。
■そこで、
何がそのような気持ちに
させているかと言えば、
もちろん『髪を切ってもらう』
という技術面もさることながら、
【オーナーさん(ご夫妻)の人柄】
なんですよね。
これから美容室を変えようなどとは
毛頭思いませんし、
そこに関して言えば、
【金額面で選んでいる】
というわけでは一切なく、
【人として選ばせていただいている】
というものなんですね。
そのような状況考えると、
商品やサービスを選択する際、
【値段】
で選んでいるものと、
【その商品やサービスの
提供側の人との関係】
によって選んでいる
というものに分けられることが
考えられないでしょうか。
■これは、
以前の記事の中でも再三
述べさせていただいているように、
『値下げ』をするのは簡単なんですね。
(2年前にも同じようなことが書いていました。
そしてここに出てくるNさんは今や
うちのスタッフです!(笑)
まさにご縁。想いの繋がり。)
https://muratax.com/2020/05/19/2717/
値段を下げることにより、
多くの集客をし、
【その品質が少々下がったとしても、
それを値下げの言い訳にできる】
ということも考えられるわけです。
■しかしながら、
自分のお客様の顔を
思い浮かべた際に、
【値段が理由で商品やサービスを
買い求めていただいているのかな】
ということを考えるとどうでしょうか。
もちろん、多少なりとも
値段により見えられるお客様も
いらっしゃるかもしれないのですが、
そうではなく、
【人によって選んでいただいている】
ということも往々にして
考えられはしないでしょうか。
我々微粒子企業の進むべき道としては、
『値下げ』ではなく、そういった
【人に選んでもらう】
という道ではないかと思う次第です。
(もちろんケースバイケースな面も
ありますが。)
そのように考えると、
【値下げをしない】
ということを決め
【値上げをする(最低でも現状維持をする)】
方向で、値決めをしていくべきではないか
と思うところなんですね。
■どうしても
ここ最近のコロナ禍などにより
経済状況が大きく変わっている
状況下においては、そういった
【値段そのものを見直す】
ということも考えられるかも
しれないのですが、
その商品やサービスを
お買い求めていただいているお客様は、
本当に値下げを必要として
いるのでしょうか。
もし『価格』で
選んでいただいているとしたら、
場合によっては
そこにいらっしゃるお客様は
もしかすると本来的に
あなたの必要とするお客様の層
ではないかもしれませんし、
場合によっては、そういった
『価格』で選んでいただいているお客様が、
無理難題を言ってきたりと
【難儀な客である】
ということも
考えられるものなんですよね。
■そのように考えると、
そういった
【線引きをする】
…というと言い方は悪いのですが、
【正当な価格をもって
商品やサービスを提供する】
ということは極めて重要ではないか
と思う次第なのです。
大切なのは、
【どのような経済状況であれ、
人と人との繋がりは変わらない】
ということ。
そして『人と人との繋がり』
が強固になればなるほど、
【価格の面でそこから
離脱することはなかなか考えにくい】
ということ。
そのような前提に立って
値段を決めてみてはどうでしょうか。
■【値決めは経営である】
とは稲盛和夫さんが仰っていることで、
本当に経営の本質を突いた一言だなぁ
と痛感する次第です。
どうしても経営状況が厳しくなると
『値下げ』をする方向に
進んでいってしまうものなのですが、
むしろ逆に
【値上げをする】
という位の気持ちを持って、
【自らの商品やサービスの強みは何なのか】
ということをブラッシュアップし、
そこにさらに磨きをかける形で、
お客様に対するさらなる価値の提供を考え、
【その価値に見合う単価設定】
をしてみてはどうでしょうか。
■上述したように、
『値下げ』をするのは簡単なのですが、
それはすなわち、
【経営において降伏】
をするようなものです。
(あくまでも私見です…)
やはり『値下げ』は
上場企業や大企業には
敵わないものであるため、
我々微粒子企業にとっては
採ってはならない戦略だと
私は思います。
経営が厳しくなった状況だからこそ、
今一度
【正当な価格になっているか】
ということを考えて、
『正当な値決め』をしたいものですね。
------------------
《本日の微粒子企業の心構え》
・このコロナ禍においては、
どうしても
【料金の設定を下げる方向】
で見直しをしがちなものである。
・しかしながら、
自社が本当に選ばれている理由は、
【値段】なのだろうか。
往々にしてそうではなく、
【人と人との繋がりにより
選ばれているもの】
ではないだろうか。
・そのように考えると、
【値段の勝負ではない】
ということは明確である。
したがって、
【本来の自らの商品やサービスが
お客様に及ぼしている価値に見合う
価格設定を検討すべき】
ではないだろうか。
・経営が厳しくなってくると
『値下げ』を考えてしまうものであるが、
そんな時こそ、
【正当な商品やサービスの
価値に見合う価格設定をし、
場合によっては値上げをすること】
もまた検討すべきである
と心得ておくべし。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。