2022年3月23日いよいよ税務調査が始動?
■3月もいよいよ終わりに近づいてきました。
確定申告が終わると一段落…
というところでもあるのですが、
『税務』の面ではそうもいかない
ところが現状です。
というのも、
【確定申告が終わったあたりから、
税務調査がスタートしてくるから】
ということなんですね。
2020年のコロナの出だしの頃は、
税務調査もほぼ行われていなかった
というのが現状なのですが、
【昨年ぐらいから次第に税務調査も
従来のように動き出している】
という状況。
■そんな中、
税務調査には大きくは分けて
『二つの時期』があります。
第一は、この確定申告が終わった
【3月の後半から6月あたりまでの調査】。
そしてもう一つが
【9月から11月あたりに入る調査】。
もちろんその他のタイミングでも
税務調査に入ることはあるのですが、
大きく分けるとこの二つかな
というところ。
■そんな中、
もうじきスタートする
『春の調査』について言えば、
【これは比較的そこまで厳しくない調査】
ということができます。
というのも、
税務署の人事異動は『7月』ですので、
【その税務調査のノルマ件数を
達成するための調査】
というのが往々にして
この『春の調査』なんですね。
そして、逆を言えば
『9月から11月あたり』の秋に入る税務調査は、
人事異動も終わり、税務署にとっては
『新年度』となりますので、
【税務調査官としては、
力を入れた調査をしたい】
というところ。
そのような状況から、
秋の調査に関して言えば、
【税務調査は春に比べ
ある程度厳しくなるもの】
ということができます。
何となくなのですが、
税務調査に関しては
そのような意識を持っておくと
良いかもしれませんね。
■そして、
このコロナ禍においては、
【利益が減少している企業が圧倒的に多い】
というのもまた事実。
そのように考えると、
【そんな中で利益が上がっている企業は
どうしても税務署側の目に付いてしまう】
というもの。
もちろん、正当な会計処理をし、
正当な納税をしていれば
怖いことはないのですが、
やはり税務調査は
【経営の手を止めてしまうので、
極力避け避けてもらいたい】
というのもまた事実です。
■上述したのは、
『利益』のことだったのですが、
『税務調査』においては
【勘定科目の大きな変動も目に付く】
というもの。
したがって心機一転
『新年度』ということで
【勘定科目を前期と大きく変える
などということは、
税務調査の面において目立ってしまう】
ことになるわけです。
どうしても変える必要がある場合には、
『法人』であれば
【法人事業概況説明書の
『当期の営業成績の概要』】
という箇所にその旨を
書いておいても良いかもしれません。
<法人事業概況説明書>
https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kobetsu/hojin/010705/pdf/180401_02.pdf
『個人事業主』であれば
【青色決算書3ページの『特殊事情』】
にそういった内容を書いておくと、
万が一税務調査の選定の際に
そういった勘定科目の増減で
引っかかったとしても、
【その理由に納得できるもの
であれば大丈夫かな】
ということになる可能性もあるわけです。
<青色決算書>
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/yoshiki/01/shinkokusho/pdf/r03/10.pdf
■何はともあれ、
確定申告も終わり、
【税務調査が再始動してくる】
ということが予想されます。
当然のお話ではあるのですが、
『税務調査』の面でも『経営』の面でも、
適正な会計処理をして、
真っ当に申告納税をしていき、
税務調査はもちろんのこと、
『銀行融資』の面でも評価が上がるような
決算を組んでいきたいものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・税務調査には大きく分けて
【春の調査】と【秋の調査】
の二つがあると言える。
・往々にして『春の調査』は
そこまで厳しいものではなく、
いわゆる
【ノルマ達成のための調査】
と考えられる。
一方『秋の調査』は
税務署の新年度に入るものであり、
その調査も
【本気モード】
で来ることが予想される。
・コロナ禍において
利益が減少している企業が
目立っていることから、
【利益が目立っているような状況は
案外税務署の目に付く】
というもの。
その他にも
【勘定科目の大きな増減】
は、それだけで税務調査の対象
となり得やすいこともあるので、
そういった面からも注意が必要である
と言える。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。