2022年3月24日『他方分散』より『一点集中』こそが微粒子企業の目指す道
■昨日の記事でも
書かせていただきましたが、
いよいよ3月も終わりに近づき、
新年度を迎える時期となりました。
<2022.3.23いよいよ税務調査が始動?>
https://muratax.com/2022/03/23/5029/
新年度は心機一転、『経営の見直し』
をしたいところではありますが、
その中でも注意すべき点について
今日は記事を書かせていただきたい
と思います。
■『経営の見直し』となると、
「新規のビジネスをスタートしよう」
という気持ちも起こるものなのですが、
そんな時こそまず第一に立ち止まって
考えたいのが、
【現状の経営の見直し】
であると言えます。
というのも、
【経営の母体にいろいろなものを
詰め込みすぎているがあまりに
消化不良を起こしている】
ことも考えられる
ということなんですね。
当然、経営においては
【ヒト、モノ、カネ、情報】
などのリソースがあって成り立つものですが、
その持っているリソースにも
限界があるため、
これを上手に消化できる程度に
経営を展開していかないことには、
上述したように『経営の消化不良』
を起こしてしまい、体調を崩してしまう…
つまり、
【経営が立ち行かなくなる』
ということが往々にして考えられます。
■経営の相談に乗らせていただく中で、
【手を広げすぎてしまっている】
という状況も多いもので、
これは過去のメルマガにも
書かせていただいたのですが、
【一点集中型の経営をまずベースに考える】
というのも我々微粒子企業の
一つの手ではないか
と思う次第です。
<2021.6.13【経営の多角化】における
一長一短>
https://note.com/muratax/n/nf5b4e6fb5358
どうしてもいろいろな方向に
事業が分散していると、
その経営に注力できるものも
分散してしまうため、
上述した『一点集中型』とは真逆の、
【他方分散型】
になってしまうというもの。
その『他方分散型』になってしまうと、
当然『経営資源』も、その『認知能力』も、
全てが分散されてしまうため、
【どうしても経営の攻めも守りも
甘くなってしまう】
というもの。
■そのような状況を考えた際に、
これも以前の記事で述べさせて
いただいたことではあるのですが、
『利益率が極端に低い』だとか、
『労力がかかりすぎている』だとか…
そのような事業はないでしょうか。
ここで仮説を立てたいのが、
【もしその事業がなかったとしたら、
どの程度の利益がダウンし、
逆にどの程度のヒト・モノ・カネなどの
経営資源をそこに投下できるようになるか】
ということを考えてみるように
したいものです。
そのように冷静に
経営の全体を俯瞰して考えると、
思いのほか、
経営の中での大きな穴が見えて、
その穴を塞ぐが如く手を打っていくと、
【従来やっていた事業を
『あえてやらない選択をする』ことで、
その経営が改善することもある】
というものなんですね。
■というわけで今日は、
簡単ではありますが、新年度に向けて、
新規の事業をスタートする前に、
【従来の既存の事業を見直すとともに、
それを引くことはできないものだろうか】
という視点で記事を認めさせて
いただきました。
前に進む前に、
【まず重いものを背負っていないか】
ということを今一度確認し、
極力軽快で体力の奪われない方法で
経営の一手を考えてみるのも
良いかもしれません。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・新年度のスタートはどうしても
『新規のビジネス』
を考えるものであるが、逆に
【現状のビジネスで
利益や経営資源を圧迫しているもの】
はないだろうか。
・もしそのような事業があった場合、
【それがなくなったとした場合の
利益の減少具合】、
そして逆に
【増える経営資源】
を考えてみるようにすると、
思いのほか経営の可能性が見えてくる
というもの。
・どうしても心機一転となると
そのような多角化の思考に
入ってしまうものであるが、
そのような時にこそ経営の
全体像を俯瞰し、
【無駄なものを背負っていないか】
ということを今一度確認し、
経営の身辺整理をしていくのも
一つの方法かもしれない。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。