2022年11月22日役員貸付金から考える【自社で経理する】ことの重要性
今日は久々に早起きをして、
3時半から活動中。
以前半年程このサイクルで
活動をしていましたが、
また戻してみようかと、
生活リズムを画策中…
やはり朝の方が生産性が高いような
感覚ですね。
さて、本題です。
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■弊所において、
記帳代行をさせていただく中で、
法人決算において少なからず
お伝えをさせていただくことがあります。
それが何かと言えば、
【役員貸付金】
について。
通常、法人から役員報酬を
代表者に支払うことにより、
その代表者が
生活資金を得るわけですが、
場合によっては、
【経費を自分の財布から立て替えて、
のちに法人口座より返してもらう
形で精算をする】
ということもあり得るでしょう。
この『経費の立替』については、
場合によっては
【クレジットカードにより
個人が支払っているケース】
もあろうかと思いますので、
その場合には、
【クレジットで支払った経費も
立替の対象】
として精算をしていくことに。
■こうなると、
通常の現金と
クレジットカードの経費が
入り混じってきますので、
【経費の精算が思いのほか
煩雑になってしまう】
というもの。
その結果、
【実際に経費を
立て替えた分より多い金額を、
法人口座から引き出してしまう】
ということも考えられるでしょう。
■そうなると、
会計上はどうなるのでしょうか。
当然、実際の経費の精算を
上回る部分を法人の通帳から下ろす
となると、
【その分は多めに下ろした】
ということになり、
これがまさに
【役員貸付金】
となり得るという状況なんですね。
■法人から個人に移す金額は、
原則として
【役員報酬のみ】
で、その他は
【経費精算のみ】
ということになるわけです。
もちろん、
『出張旅費』や『法人社宅』
などによる節税策を
駆使することにより、
それ以外のルートでも
個人にお金を移すことが
できるわけでもありますが、
ざっくり言うとそんなところ。
↓参考記事↓
(出張旅費はちょうど2年前の
記事でした!なんと縁起が良い(笑))
<2020.11.22上手に【出張旅費】を
利用していますか?>
https://note.com/muratax/n/n16d643393877
<2020.6.8自宅家賃を大きく経費化
するポイントとは?>
https://muratax.com/2020/06/08/2806/
■しかしながら、
当のご本人は
そのような認識をしておらず、
【会社からお金を借りている
ことになっている状況】
を疑問視することが
少なからずあります。
これは往々にして、上述した
【クレジットカード経費の立替や、
経費と思っていたものが、
実は経費ではなかった】
ということにより、
【思いのほか役員貸付金が
大きくなっている】
ということが考えられるわけですね。
■しかしながら、
自社で経理をしている場合については、
こういった取引の流れが
しっかりと見えているわけですので、
【こういった
認識の齟齬が生まれない】
ということに。
役員貸付金が増えていたとしたら、
【それ相応の理由が自分の中で
分かるものですし、
それを改善する手立ても分かる】
というもの。
これがどうしても
税理士を含めた第三者が
記帳代行をしている状況であれば、
自分自身がその経理や
お金の流れを把握できないため、
【どうしても自分の意識しているものと
異なる結果が財務諸表に表れてしまう】
というものなんですね。
これこそが、私がよく
【自社で経理を完結しましょう】
ということを伝えている
所以なのです。
■特に、
以前の記事でも
述べさせていただきましたが、
これから先、
【インボイス制度】や【電子帳簿保存法】
が出てくることにより、
第三者が記帳代行すること自体が
難しくなってくるように感じています。
<2022.11.17適切なタイミングで
【値上げ】をすることの重要性>
https://muratax.com/2022/11/17/5846/
そういった点も念頭において、
【極力早期の段階で、
経理を自社にて完結すること】
をオススメいたします。
■また、
経理をしていくにあたっては
【会計ソフトの導入】
は必須ですし、
その会計ソフトの入力にあたっては、
【会計や簿記の知識が必須である】
と言えます。
やはり
【経理は経営の要】
とも言えるものですので、
しっかりと上述した学習をし、
会計ソフトを的確に
使いこなすことにより、
自社で経理を完結し、
適切な損益を把握するように
したいものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経費の精算以外に
法人の現金を下ろしてしまえば、
【それは『役員貸付金』
になり得る要因になるもの】
と心得ておくべし。
・役員貸付金が生じてしまうと、
【金融機関の評価上
マイナスとなってしまう】
ということも併せて
押さえておきたいもの。
・そもそも、経理の入力を税理士などの
第三者に任せている状況においては、
どうしても上述した
【認識の齟齬が生まれてしまう】
というもの。
・そうならないためにも、やはり
【自社の会計は自社で入力】
を完了し、
適切に損益の状況などを
把握することを意識してみては
いかがだろうか。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。