2023年2月24日【経理を自社で行うこと】の意義とは
気が付いたら、今日で毎日配信している
メルマガが1300号!
もうピンと来ない数字になっていますが(笑)、
これから何年経とうと、
淡々粛々と続けていくのみです。
お読みいただいている皆様、
いつも本当にありがとうございます!
感謝感謝です<(_ _)>
さて、本題です。
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■税理士として
お客様とご契約をさせていただく中で、
お客様の事業の拡大に合わせて、
【経理を私たちの方から手放していく】
という選択をすることが
少なくありません。
従来からの方法は、
領収書などをそのままお預かりし、
弊所の方で会計入力をして、
その不明点のお尋ねをし、
【会計の毎月の報告書である
試算表を仕上げていく】
という流れなんですね。
しかしながら、この形態だと、
その月の分の領収書を、
どれだけ早めに準備して
いただいたとしても、
【翌月にお預かりし、
そこから会計入力を開始】
ということになりますので、
会計処理が順調に行ったとしても
【翌月の終わり頃になる】
という状況。
■当然、
例えば3月分の会計が
4月終わりに仕上がれば、
それはそれで
【早期の段階で経営の分析ができる】
というものですが、
逆を言えば、
【4月終わりの段階で、まだ3月分しか
見えていない】
という見方もできるというもの。
これを上述したように、
【税理士が経理を手放す】
ことにより、お客様の方で経理を
していただくことになったとしたら、
リアルタイムでの会計入力が可能となり、
【タイムリーな経営分析が可能】
となるというところでしょう。
どうしても我々が会計入力をして、
その不明点のお尋ねをし、
その結果数字が仕上がったとしても、
その仕上がった数字の
擦り合わせをする中で、
「なんでこんな数字になって
いるんだろう…」
という疑問を投げかけられる
ということが少なくありません。
■というのも、
場合によっては、
領収書を提示されたお客様側が
経費と認識していないものを、
【こちらの方が経費と錯覚して
会計の入力を進めてしまっている】
ような状況が考えられます。
領収書をお渡ししたお客様としては、
【単にプライベートの領収書を
入れてしまった】
ということに
過ぎないのかもしれませんが、
領収証を提示された我々からすると、
「提示されたのだから経費には違いない」
という前提で入力を進めるというもの。
そうなるとその段階で
【認識の齟齬】
が生まれ、結果としての数字として
上がってくる経費が、
お客様にとっては
【実態を表していない】
ということになってしまうわけです。
しかしながら、
経理を自社でやってもらうことにより、
そもそもそういった
【認識のズレはなくなる】
わけですし、何よりタイムリーに
経理が進んでいくため、
【現金などの管理も
スムーズに進んでいく】
というものでしょう。
■そうなると、
従来税理士に依頼して
なかなか合わせることができなかった
現金の残高が、自ら記帳することにより、
【残高がぴったり合うようになった】
ということも、副次的な効果として
上がってくるもの。
そして、自社で経理をすることにより、
経営の数値がタイムリーに
見えるようになった際、
その先には、
【もっと経営をより良いものにしよう】
ということで、経費の見直しを
検討されるかもしれませんし、
その経費の見直しを検討する材料は、
それ以降も、やはり
【会計の中身】
になってくるというものでしょう。
■そのように考えると、
当然その先も会計処理を
きっちりと行って、
【的確な経営成績を表示するように努める】
ものでしょうし、
それがそのまま経営の情報として
積み上がっていき、
【経営判断をする際の指標】
ともなり得る
というものではないでしょうか。
「どうしても経理は面倒…」
と敬遠しがちなのですが、
真に会社の状況をわかっているのは、
【その会社にいらっしゃる社長をはじめ
従業員の方ではないか】
と私は思う次第です。
■会社の成長に応じて、
【経理は人に任せずに、
自社で完結させていく】
ということ。
これは、経営の展開において、
なかなか表立っては見えない
ことではありますが、
大変有用なことではないでしょうか。
希望ある未来を見据えた際に、
会計をはじめ、
どういった要素が揃えば
【経営の希望ある未来が見えるのか】
ということを、
適宜経営の定点観測をしながら
検討したいものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・自社で経理をする意味合いは、
【経営の内部事情がわかっている
自社の内部の人が会計をすること】
により、経営の状況が把握できること
にあると言える。
・どうしても、
外部に経理業務を振ってしまうと、
その外部の人はその会社の
内情を知らないため、
【現実にそぐわない会計処理による
数字が上がってくる】
という結果となっても
やむを得ないというもの。
・会計の数字は、
経営の判断をする上での
大きな指標であると言える。
・そのように考えると、
その経営上の指標を
有意義なものにするために、
経理を外部に任せるのではなく、
【適宜内製化して、
適正な経営成績を把握】
して、今後の経営に取り入れるべく、
その経理体制の見直しを
検討してみてはいかがだろうか。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。