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トップページ ブログ > 税務について > 法人成りの【資産の引継ぎ】で気を付けたいこと

2023年6月7日法人成りの【資産の引継ぎ】で気を付けたいこと

おはようございます。

今日明日で東京出張。

天気は幸いにも良いようで、
気持ち良く東京に発てそうです。

また新たな学びを深めてきたいと思います!


さて、本題です。


------------------


■従来の個人事業が順調に進み、

 【法人成りに移行する】

 ということは往々にして
 考えられるかと思います。

 そんな中、

 【従来個人事業で使用していた
 資産を法人に持っていく】
 
 ことになりますので、

 その点についての
 会計処理が必要となります。

 基本的に考えられることとしては、

 【個人事業で使用していた
 通帳を法人に移動する】
 
 ということ。

 その他にも、車両や備品、機械などの
 資産を法人に移動

 することになろうかと思います。


■また場合によっては、

 個人事業の際に契約をした

 【金融機関の融資を
 法人名義に変更する】

 ということも
 考えられるかもしれません。

 そんな中、上述した個人事業で
 使用していた普通預金を

 法人に移行する際に
 念頭に置いておきたいこととして、

 今回法人の方に持っていった
 個人事業で使用していた普通預金は、

 【基本的には法人のものではない】

 ということ。


■法人成りをしたらどうしても

 【普通預金の開設までに
 時間がかかってしまう】

 ため、移行期間的に

 【個人事業で使用していた通帳を
 法人で使用すること】
 
 があるのではないかと思います。

 しかしながらこれは、
 一時的に使用するものに過ぎず、

 【将来的には法人から個人に
 返却するもの】
 
 と考えるのが通常でしょう。


■そのように考えると、

 会計処理としては、
 個人で使用していた普通預金が増え、
 それと同時に

 【代表者借入金も増える】

 ということになります。

 代表者借入金とは代表者が会社に
 資産を貸している状態で、

 【会社から返してもらえる権利(お金)】

 を表しています。

 結局のところ、個人の通帳を
 会社に入れてもらっている
 わけですので、

 その通帳の金額分、

 【将来的には会社から
 返してもらうことができる】

 というわけです。


■しかしながら、


 その個人の通帳は、
 将来的に会社のものではなくなるため、

 【個人に返す必要がある】

 というもの。

 そうなると、上述したように個人の預金分
 代表者借入金は増えているのですが、

 【これは実質的には将来消滅するもの】

 となりますので、

 【ないものと考えた方が良い】

 というところなんですね。

  ■どうしても  代表者借入金が増えてしまうと、  【その全額を将来返してもらえるもの  と思い込んでしまいがち】  なのですが、その中には本来  【個人に返すべき  普通預金などの資産もある】    ということは念頭に置いて  おいた方が良いでしょう。  そのことを考えずして、  無計画にその借入金の精算をしまうと、  その個人用の普通預金を  法人の資産から消そうとする際、  【代表者借入金が  マイナスになってしまう】  ということになりかねません。 ■マイナスになってしまうということは  【社長が会社から現金を借りている】  状態になってしまうことに。  そうなってしまうと、  金融機関の評価上、  【会社の現金を  自由に使ってしまう社長だ】  という認識をされ、  【評価が厳しくなる】  というものです。 ■したがって、  法人成りの際に個人事業の通帳を  一時的にでも法人に持って行った際は、  こういった点に十分注意して  会計処理をていくようにしましょう。  こういった全体を見渡せない状況で  経営を進行させてしまうと、  気付かぬうちに  【想定していなかったような  損害を被ること】  にもなりかねません。  適切に法人成りの会計処理をし、    【将来性を見越した現金の把握の仕方】    を心掛けたいものですね。 ------------------ 《本日の微粒子企業の心構え》 ・法人成りの際は、  【個人事業で使用していた資産を  法人に移動する】  ということが考えられる。 ・その中で、  普通預金を法人に移動することも  あろうかと思うが、これは    【法人通帳が開設されるまでの  時限的な通り道に過ぎない】    ということは認識しておきたいもの。 ・そのように考えると、実質的には  【個人事業の普通預金で増えた分の  代表者借入金はないもの】  と考えておいた方が良いだろう。 ・法人成りの資産や負債の引き継ぎの際は、  こういった点に十分注意して、    会計処理と現金の移動を心がける  ようにしたいものである。 今日も最後までお読みいただきまして、 ありがとうございました。

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