2024年2月15日【消費税の納税】を甘く見ることなかれ!
いよいよ確定申告が明日からスタート。
ここまで走り抜けてきましたが、
「もう来たか!」というのが
正直な感覚。
この時期は仕事が立て込みすぎて
精神的にも来る部分があるのですが、
適度に集中と息抜きをしながら、
全力で頑張っていかねばです。
さて、本題です。
------------------
■ここ最近は個人の確定申告の業務に
ほぼ没頭しているところなのですが、
今年の確定申告に関しては
インボイスの関係により、
【10月1日から消費税の課税事業者
となっている】
ということが少なくない状況です。
そもそも、前々年度の課税売上高
(消費税の対象となる売上高)が
1千万以下である状況においては、
通常の場合は消費税の免税事業者
となるですが、
それにもかかわらず、
インボイスにより消費税の課税事業者
となっているため、
【申告のし忘れがないように注意すべき】
であるというところでしょう。
■上述したように、たとえ売上高が
少ない事業者の方についても、
今年からはインボイスの関係により
【消費税を納付する義務】
が出てきます。
そうなると、その少ない売上であるにも
かかわらず消費税の納付が出るわけですので、
【従来に比べ資金繰りが圧迫される】
という状況が当然に出てくることに。
たとえ3ヶ月とは言え、数万円の消費税は
通常出るというものですので、
その支出が10月から12月までの3ヶ月でなく、
【翌年以降の12ヶ月分という年間分の
消費税の負担】
が今後出るとしたら、
【資金繰り的に考えるとなかなか辛いもの】
ではないでしょうか。
■その際に考えるべきが
【消費税の積立】
なんですね。
どうしても
【消費税の納税を突発的なイベント】
として考えていると、
確定申告のタイミングで急に消費税の
納税が出るということになってしまい、
そのタイミングで、単発的に
【年間の消費税の負担をすることが
どうしても辛い状況になってしまう】
というものでしょう。
そうではなく、
【計画的に年間の納税見込額を12等分
して、毎月積立をしていく】
という視点が極めて重要かな
というところです。
■結局のところ、
【消費税は預り金的な性質の税金】
ですので、
【売上が入った瞬間にこれをプールする】
という行動は、
この預り金という性質を考えると、
かなり重要であると言えるでしょう。
これをしないばかりに、そのような
【預かっている税金という性質である
消費税が納付されない】
ということになってしまうと、
元も子もなくなるというもの。
■消費税の計算方法には、
【原則課税、簡易課税、2割特例】
という3本立ての消費税の計算方法が
出てきています。
『簡易課税』と『2割特例』については、
【売上が決まった瞬間に納税見込額が出る】
ことになりますので、実際の売上ベースで
消費税の積立をしていけば良い、
というところです。
そして『原則課税』については、
どうしても
【その月の単体の納税額を
把握するということは困難である】
と考えられるため、また、大きな経費や
設備投資があった際には大きく増減
するものであるため、
ざっくりとした年間の予算を立てて、
そこから消費税を導き出し、それを
【12等分して積立をしていく】
という視点が重要ではないか
というところなんですね。
■私に関して言えば、
どちらかと言えば
【前もって資金をプールしておきたい】
という考えですので、
【基本的に3月の確定申告分の報酬(売上)を
ほぼ納税資金として毎年積立】
をしています。
それに加えて、
実際の売上高や利益の状況により、
【この納税積立を増減させる】
という動きをしている状況なんですね。
どうしても消費税を『突発的なイベント』
として捉えていると、
【経営においての資金繰りが
大変な状況になってしまう】
ものであるため、上述したことを参考に、
ぜひあなたも
消費税の積立をして、将来の納税に
備えるようことを検討してみては
いかがでしょうか。
------------------
《本日の微粒子企業の心構え》
・消費税は、利益にかかわらず、
【納税額が大きくなる性質の税金である】
ということを心得ておくべし。
・消費税を突発的な納税イベントと
しないためにも、
【毎月消費税の納税見込額を積み立てる】
ことを検討した方が良いだろう。
・消費税は
【売上から預かっている税金】
という性質であるため、
そのような性質から考えても、
毎月消費税の納税見込額を天引きして、
【将来の消費税の納税に備える】
という視点は、かなり重要では
ないだろうか。
・こういった納税に対しての
適切な視点を持ち、
将来の資金繰りを圧迫しないよう、
経営の血液であると言えるべき
現金を潤沢にし、
【盤石な状態で経営の舵取りをしたい】
ものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。