2024年3月22日雇用において【理念への共感】が大切な理由とは
確定申告モードから、通常業務へ戻りつつ、
法人の決算や申告書作成が続いています。
いろいろ思考を巡らせながら、
スタッフとともに決算を組んでいくのは
仕事の楽しさでもあります。
しかしまぁ寒い朝ではありますが、
今日の本題です。
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■『適材適所』という言葉がありますが、
これはまさに
【経営において本当に重要なことだな】
と感じるところです。
これは過去にも度々語らせていただいて
いることなのですが、
どうしても人を雇用して戦力にしていこう
とする際に、
【その人の弱い部分を強くして、
会社側が望んでいる戦力に仕立てよう】
とすることが少なからずあるのでは
ないでしょうか。
■よくあるのが、
営業に向いていない、または営業への
マインドが備わっていない人が、
会社から無理に営業という職種に就かされ、
知らず知らずに心身ともに疲弊していき、
最後には精神面で病んでしまい、
退職まで追い込まれてしまうということ。
■それだけなら良いのですが、
特に精神面での離脱になってしまうと、
その後もその精神的なものが
尾を引いてしまい、結果としてその
自分の向いていない仕事に就いたばかりに、
【その後の人生を(良くない意味で)
大きく左右する結果となってしまう】
ことも考えられるでしょう。
そのようなことから考えると、
【会社側がこのようになってほしい】
というニーズは当然あるのでしょうが、
そもそもその対象となる方が、
【その特性や考え、理念を
持ち合わせているか】
ということを見極める必要がある
のかなというところ。
■とは言え、その能力を期待して
採用したにもかかわらず、
その部分がないとなると、
【当然会社の戦力外となってしまう】
というところでしょう。
そこで弊所が取り組んでいるのが、
【まずは経営理念に心底
共感してくださる方】
と共に仕事をすることを決め、その中で、
【その方が向いている職種に就いてもらう】
ということなんですね。
■当然弊所においても、
【この分野を得意とする人に入ってほしい】
ということはあるわけですが、
何よりも理念が備わっていない状況で
どんなにその分野に秀でた人が
入ったとしても、結果として
【理念という土台の部分が安定していない】
ため、その性質により、
【せっかく築き上げられている
土台自体が揺らいでしまう】
ということも考えられます。
■したがって、
まずは理念への共感が第一で、
【その次に能力やスキル部分】
を重視するという順番が適切なのではないか
と私は考える次第です。
逆に最近感じるのが、
理念さえ備わっていて、チームで
動いていくことができれば、
その人の長所をみんなで
見い出すことができ、
【その人に合った仕事もまた見つかる】
というところなんですよね。
(もちろん、それを見出すまでは、
一定の長期間は要するのが通常。)
当然長所を活かした仕事ができる
わけですので、
その人にとっても大変心地よく、
職場としても、その人の長所がどんどん
仕事上の良い結果に繋がっていく
わけですので、
【経営としての成長も期待できる】
ということが想定されます。
(「急がば回れ」とも言えるかもしれません。)
■そのようなことから、
短所を伸ばそうというよりもむしろ、
【いかに長所を伸ばし、自社の仕事に
その長所を充てがうことができるか】
ということが何より重要なのかな
と思う次第です。
■そして、理念が備わっているということは
そのようなことに加えて、その本人が、
【自分の『短所とする点を長所にしたい』
と考え行動することにも繋がる】
んですよね。
いわゆる『ヤル気モード』が入るわけです。
■これがまさに、
『理念の強さ』というもので、
この理念に向かってチーム全体が
進んでいこうとする時に、
「自分がこの分野の力を持っていれば、
チームが円滑に進んでいく!」
ということに気づいた際、
不思議とそこに力が込められて、
【チーム全体が前に進んでいくように、
その人も力をつけようとする】
ものなんですね。
■したがって、
【まず第一に理念への共感が必要で、
その次に初めて適材適所】
ということではあるのですが、結果として
理念への共感が強くなればなるほど
【本人自身が弱みを強みに変えよう
とする努力をしていく】
というもので、それが結果として
【経営が成功する一因にもなる】
のではないかと感じています。
■冒頭に書いたような、
いやいや営業に就いて、心身ともに
疲弊してしまうという状況ではなく、
理念への共感があるからこそ、
【前向きに弱みを強みに変える】
という動きをするわけですので、
そういった点においては
最強ではないかというところですよね。
■これからの時代は、特に
【外的環境の変化が強くなる】
ことが想定されるため、経営自身も、
そして仕事をする人自身も
【変化に対する耐性を持っておく
必要がある】
というところでしょう。
そのような際に経営者として
人の雇用を考えた際、
【まず第一に経営理念に共感】
しもらえること、そしてその共感を
得るためには
【適切な情報発信をする】
こと、そしてその次に初めて
【スキルや能力の面を重視する】
という順で考えるのが得策ではないか
と私は考えます。
■最低でも、その理念の部分さえ
備わっていれば、
【結果として経営全体が強くなる】
ように思いますので、
もし人の雇用などにおいて
思うように進んでいないとしたら、
そのような
【そもそもの経営理念という根幹の部分】
を見い出して、
その部分を再考する中で、改めて
【その理念に共感してくれるような人
が入るにはどのようにすれば良いか】
という問いを立てて、
【経営の発展ができるような
人の雇用を進めていく】
ことが大切なように感じるところです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・『適材適所』と言われるように、
経営においては基本的に、
その人の短所を強化するよりも
長所を強みに変え、
【その強みを経営に充てがっていく
ことが大切】
なのではないだろうか。
・ただ、経営理念への強い共感さえあれば、
【本人が自主的に弱みを強みに
変えようとする動きをする】
ものであるため、そういった点も合わせて、
『理念の浸透』を考えたいもの。
・どうしても、
スキル面のみを重視して求人活動を
してしまいがちであるが、
真に大切なのは『共感』である
と考えられるため、
【その理念への共感を生むには
どのような情報発信をすれば良いのか】
ということを適切に考え、自社にとって
【長い目で見て、経営の発展に
寄与するような雇用】
を今一度検討したいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。