2024年10月14日【物販事業の資金繰り改善】を考えてみる
大阪旅行も本日で終わり、 ただいま大阪から博多までの新幹線の車中 にて、記事を認めています。 大阪では娘たちの猛烈なリクエストにより、 ただいま大ブレイク中の「ベビタピ」に 行ってまいりました。 (皆さん、ご存じでしょうか?) https://www.instagram.com/babytapi0824/ 店頭でのドリンク販売の他、 物販もしている様子で、その様相もちょっと 特殊でしたので、ビジネスモデルがどうなって いるのかを軽く調べてみました。 Wikipediaより ここでは深くは語りませんが、 こういったものがどのように流行っているのか ということを見つめると、 案外経営においての参考になるものです。 さて、本題です。 ------------------ ■もちろん、ベビタピではないのですが、 弊社のお客様には物販を行っているお客様 が複数社いらっしゃいます。 この物販の場合は、会計上で上がっている 利益と、手元の現金の感覚が 大きくズレているということが少なく ありません。 そのズレで最も大きな原因の一つが 『在庫』なんですね。 在庫に関しては、手元からお金は出ている ものの、まだ現金化されていないもの であるため、 その在庫分の資金が不足するということが 考えられます。 ■また、その仕入代金についても、 場合によっては現金払いであったり、 その場でお金を払うということが 少なくないもの。 その上、販売したとしても、 その代金の回収が1ヶ月後などと いうことになれば、 仕入れた分のお金は前もって出すこと になって、またそれが在庫となり、 そして仮にその在庫が売れたとしても、 その入金は1ヶ月後となるということを 考えると、 資金繰りが相当厳しくなるということは 想像に難くないのではないでしょうか。 ■そのように考えた際、 経営の在り方を見直す必要があるのかも しれません。 どうしても物販という事業の構造上 難しい面もあるのかもしれませんが、 上述した問題点をピックアップすると、 在庫を持つこと、仕入が現金払いであること、 そして売上の入金が1ヶ月後であること という問題点が見えてきます。 では順番に考えていくことにしましょう。 ■まず在庫を持っているということに関して、 在庫は持たないということを決めて、 商売をすることを考えたらどうでしょうか。 在庫を持たないということは、 見方を変えれば、 【商品の注文が入ってはじめて仕入をする】 ということなんですね。 市場に多く流通している商品では難しい かもしれませんが、 希少価値の高い商品であれば、そういった ことも可能かもしれませんね。 ■そして仕入が現金払いであるということ。 これについては、仕入代金の支払いを 遅らせて、売上の入金があって仕入代金の 支払いをすることにより、 その資金繰りが大きく改善することが 想定されます。 ■したがって、この仕入代金については、 相手が卸売業者の方であれば 買掛にしてもらうことを提案する ことも一つかもしれませんし、 また場合によっては、現金払いではなく、 クレジットカード決済にして、 支払いを1ヶ月ほど遅らせることを考える ことも有用かもしれませんね。 ■そして最後に、売上の入金が1ヶ月後 となるものについては、 これもその状況次第ではあるのですが、 極力商品の引き渡しと同時に現金を もらうようにしたいものですよね。 もっとその先を考えると、注文が入った 段階で前金として何割か頂戴し、 納品時にその残りの何割かを入金して いただくようにするということ。 こういった流れでビジネスを組めば、 そもそも資金繰りの問題自体が生じない というものでしょう。 ■もちろん、ここに書いてきたことは 『超理想論』ではあるのですが、 そういった方策もあるということを まず念頭に置いて、 理想像に近づくためにはどのように 手を打っていけば良いかと考えることが 経営の一つではないかと私は考えます。 全ては難しいにしても、交渉により どれかは可能になる可能性はあるかも しれません。
どうしてもその業界のルールに囚われがち なものではあるのですが、 こういった点を念頭に置いて、柔軟に思考 を巡らせ、自社にとって最も良い選択を することを心掛けたいものですね。 ------------------ 《本日の微粒子企業の心構え》 ・商売において、 資金繰りが厳しくなっている原因は その商売それぞれであると言える。 ・まずは、その商売において 資金繰りが悪くなっている原因を ピックアップするべきであろう。 ・その原因をピックアップしたその後は、 それをどうにかして解決させることが できないかということを考えることである。 ・どうしてもその業界の常識に 縛られてしまいがちなものであるが、 まずは超理想像であっても、その可能性を 吟味して、極力その理想形に近づけること ができるよう、 経営者として思索を巡らせたいものである。 今日も最後までお読みいただきまして、 ありがとうございました。