2024年10月21日事業を成り立たせる【カンタンな予算の立て方】について
昨日から随分冷え込んできた感じがありますね。
ただ、噂によるともう一度暑さが戻るとか…
季節の変わり目は体調を崩しやすい時期
ですので、
体調管理を万全にして、この時期を乗り切り
たいところです。
さて、本題です。
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■個人事業主においても法人においても、
現状の事業で経営状況を見ながら、
場合によっては新規のビジネスを
検討することもあるかもしれません。
また、そもそも個人事業主や法人を
これからスタートしようという方で、
同じように新たな経営についての思索を
練るということもあるのでは
ないでしょうか。
そんな際に必要になるのが、
『予算組み』なんですね。
■結局のところ、経営の血液とも言える
現金が枯渇することなく、
適切に利益を出し、それをまた経営に
投資していくという流れが組めない
ようだと、
どうしても行き当たりばったりの
経営になってしまい、その先には、
現金が枯渇してしまって、
廃業に追い込まれる未来が訪れてしまう
ことも考えられます。
そのような際に必要なのが、
将来の予算作りなんですね。
■では、どうやって予算を組んでいくのか
ということについてお話をして
いきたいと思います。
いろいろな考えがあるかと思うのですが、
予算の組み方のベースの考えとして、
まずは、その事業に必要な『固定費』を
考えるところからスタートします。
大きなところで言えば、地代家賃
ではないかというところ。
また場合によってはスタッフを雇用して
スタートを切ることがあるかも
しれません。
その人件費や上述した地代家賃については
固定費の中でも大きなものとなることが
少なくありませんので、
この二つについては特に重視して
おくようにしましょう。
■また、リースをしている場合は
そのリース料もこの固定費含まれるでしょう。
その年間の固定費を把握した後は、
『その固定費をペイするための利益』
を考えます。
その利益が成立する仕組みとしては、
売上から経費を引いた結果なんですね。
■売上については読んで字の如く、
その事業においての収入を指すもの
であり、
ここでいう経費とは、『変動費』と
言い換えることができます。
変動費とはすなわち、売上の増減に伴って
それも増減するような経費のことであり、
具体的には、商品販売における仕入や
製造業などにおける外注費が該当する
というところです。
その売上から変動費を引いた利益を
求めるようにしましょう。
■そして、変動費というくらいですので、
売上に応じた概ね一定の率がその変動費率
として求められるかと思います。
その利益から変動費率を用いて、
そこから逆算して必要な売上高を
出すようにしましょう。
これが、『損益がトントンになるための
最低な売上高』ということなんですね。
したがって、この最低限の売上を
ペイできないビジネスは、
そもそもビジネスとして成立しないため、
まずはそのような視点を持って予算組みを
するようにしたいというところです。
■その次の段階に、『生活に必要な支出』
を把握するようにしましょう。
生活に必要な支出をペイするためには
どのぐらいの売上が上がったら良いのか
ということを最終的に考える
ということになります。
■また、生活に必要な金額をペイする
利益が上がれば、
その利益に対して当然のことながら
税金もかかってきますので、
今度は先ほど変動費率を考えたのと
同じような形で、税率の負担具合を
考慮して、
それから逆算して最終的に必要な利益を
算出するようにしましょう。
■そしてその最終的に必要な利益はどのように
すれば生み出されるかということを考え、
最終的に必要な『売上高』を出す
ようにします。
そのような流れで、ビジネスをスタート
する前に必要な売上高を把握しておく
ということになるわけですね。
■その次の段階として初めて、集客や
マーケティング、そしてそれ以前に
商品やサービスのコンセプト作りを
することが大切であり、
場合によっては経営理念を構築する
ことも大切であると言えるでしょう。
■少なくとも、上述してきたような
予算組みをしないことには、
単なる机上の空論や希望的観測をもとに
事業を展開していくということに
なりかねませんので、
そういった点には十分注意をして、
新規のビジネスを考えるようにしたい
ところですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・新規のビジネスを考える際は、
最低限、利益を算出するために必要な
売上高を考えなければならない
というところ。
・試算をする際は、
経費を変動費と固定費に分け、
固定費をペイするために必要な利益は
どのくらいかということ、
そしてその利益を得るための売上に
関しては、変動費率を考慮して
どの程度になるかという目算を
立てておくべし。
・どうしても見切り発車で新事業を
希望的観測のもとに進めてしまいがち
なものであるが、
こういった現実面に即した予算組みをする
ことにより、初めて現実的に必要な利益や
売上が見えてくるものであるため、
こういった点を決して蔑ろにせず、適切に
予算を立てて、事業を理想とする方向に
導いていきたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。