2025年2月16日「こんな確定申告はキケン!」忘れるべからずの【前年比較】
この土日もかなりがっつりと仕事に 励んでいました。 今年はスタッフの協力(強力!)もあり、 かなり前倒しで前倒しで確定申告の 業務が進んでいる印象です。 いよいよ明日からが確定申告のスタート ですので、さらに気合いを入れて 走り続けようと思います! さて、今日の本題です。 ============== ■決算書や申告書の内容チェックを 行う機会が増えてきました。 確定申告書を作成する前段階で、 会計帳簿が仕上がり、 その帳簿データを青色申告決算書に 落とし込む作業があります。 ■その中で大切なのが、 毎月の売上や仕入の推移、 前年との損益の比較です。 青色申告決算書の2ページ目に、 売上・仕入の1月から12月までの 動きが示されています。 この記載を見て、変な数字になって いないかを注意することが大切です。 <国税庁HP-青色申告決算書> ■さらに大切なのが前年比較です。 前年と比べて大きく動きすぎている 勘定科目がないかをチェックします。 特に売上、仕入、そしてその 売上から仕入を引いた 売上総利益の推移が特に重要。 ■ここで言う仕入は、『原価』を指し、 この原価には売上と個別に 対応する支出が入ることに。 わかりやすく言うと、売上が増えれば 支出も増え、売上が減れば 支出も減るタイプの支出を原価と呼ぶ わけですね。 ■よくある例として、 物販を行っている場合の、Amazonや 楽天などの販売サイト手数料が 挙げられます。 通常、この手数料は経費として計上 されることが多いですが、 売上に連動して増減することを考えると、 この手数料は原価として処理すべきです。 ■売上から手数料を引いた利益を示し、 その下に『経費』という定額の支出を 持ってくると、 経営分析もしやすくなります。 手数料を原価に計上しないと、 経費が年によって激しく増減し、 利益率が不自然に動く原因になりがちです。
■このような際は、青色申告決算書の 3ページ目にある「本年中における特殊事情」 の欄に、 利益率が大きく増減した原因を記載すると 良いでしょう。 これにより、税務調査に入られるリスクが 少し軽減されることがあります。 ■確定申告の際は、こうした税務署視点で注視 すべき点を念頭に置き、 適切な申告を心掛けることが大切です。 ============== 《本日の微粒子企業の心構え》 ・決算書や申告書の内容チェックは 売上・仕入の推移のほか、 前年との損益比較をし、 異常な動きがないか確認すべし。 ・勘定科目の大きな増減は税務署の目を 引いてしまうことになるため、 何かの事情で大きく増減した際は、 その旨を青色申告決算書の 「本年中における特殊事情」の欄に記載して、 税務調査のリスクヘッジをしておくことを 心掛けたいものである。 -------------------------------------- 今日も最後までお読みいただき、 ありがとうございました。