2020年6月24日法人と個人事業主の違い〜給料編〜
おはようございます。
【起業準備中から起業5年目までの経営ドクター】
税理士の村田佑樹です。
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■昨日は顧問のお客様からのご紹介により、
東京のはじめての方と
ZOOMにてお話をさせていただきました。
内容としては
個人事業主の方の税務相談だったのですが、
お話は個人事業主と法人の違い
についてと発展していくことに。
そこで今日は、
個人事業主と法人の違いでも
よく話題にのぼる
【給料】
のことついて
お話ししていきたいと思います。
■この個人事業主と法人の違いで
最も特徴的というのはこの給料の取り扱い。
簡単に言えば
個人事業主はジャイアン。
オレの金はオレのもの。
会社の金もオレのもの。
というわけなんです。
つまり、
個人事業主は当然プライベートなお金は
自分のものとなるのですが、
事業で儲かったお金も
自分のものになるんですよね。
その一方、法人はと言えば、
これはジャイアン的な状況とは異なり、
オレの金はオレのもの。
つまりプライベートなお金は
当然代表者個人のものなのですが、
会社の金は会社のもの。
つまり法人で儲かったお金は、
法人のものに過ぎないわけです。
法人のものに過ぎないわけですので、
勝手に代表者の都合の良いように
使うことができないということなんですね。
法人のものなので、
法人の経費などの支払いにしか
使うことができない。
■とするならば、
どうやって代表者個人に
お金を移していくのか
ということになりますよね。
そこで、
【給料】
という考えが出てくるわけです。
つまり、会社で儲けたお金の中から、
その代表である自分に対して
その法人から給料としてお金を払う
ことにより、
法人から個人にお金を移す
大義名分が備わるということ。
逆に言えば、
給料としてしか法人から代表者個人に
お金を移すことが(原則として)
できないんですね。
このことは、
法人を作って経営をしていくにあたり、
まずベースの考えとなるすごく大切なこと
ですので、
しっかりと覚えておきましょう。
■『自分の法人だから』と言って、
むやみやたらとお金を使っていては、
そのお金の勝手な使い具合が
『貸借対照表』という外部に提出する
書類に表れ、
それがその外部からの信用に
大きな損害をもたらすことになります。
数字は正直なんです。
しっかりと、
法人には法人のルールがある
ということを知り、
そのルールに基づいた経営
をしていきたいものですね。
この法人から払う代表者個人への給料は、
法人の経費になります。
もちろん代表者個人は
この法人から給料をもらうため、
『給与所得』という
給料を得ることにより
儲けが出てくるわけですので、
そこに税金や社会保険料がかかってきます。
税務面で法人か個人事業主かの
判断をする際には、
この点に注意して
どちらが有利かを考えていき、
上手にその選択をしていく
ことになりますね。
給料についてはいろいろな角度での
話がありますが、
今日は概要としてこの辺で(^^)
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《本日の微粒子企業の心構え》
・個人事業と法人の決定的な違いは、
給料のとらえ方。
個人事業主が自分に給料を払っても、
それはただお金を移動したに過ぎず、
法人が自分に給料を払うと、それは
経費になり、自分個人には税金などが
かかってくる。
・この給料の払い方により、税金や社会保険料
が大きく変わってくる。
逆を言えば、戦略的に個人か法人かを決める
ことにより、結果として大きな節税に
なることも。
・法人はそれなりの覚悟を持ってやるべし。
法人は自分でない『他人』であるため、
そこまで自由に利用できるものでない。
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今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。