2022年1月28日クラウド会計の思わぬ【罠】
今日は連続して4件のご面談。
脳は疲れ切っていますが、
いろんな社長のお話を聞けて、
すごく有意義で濃密な日でした。
さて、これからデスクワークです(!)。
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■私は、
税理士事務所として『会計ソフト』
を当然利用しているわけですが、
クラウド会計である
【マネーフォワード】
を利用することにより、
格段にその会計処理のスピードが
上がっているように感じます。
https://biz.moneyforward.com/accounting/
お客様にもお願いして、
インターネットバンキングや
クレジットカード、
AirレジやPayPal、Square
などの電子データを利用して
取引をされている状況においては、
そのデータをマネーフォワードに
取り込ませていただくことにより、
会計処理が迅速に進んでいる
という状況です。
■しかしながら、
注意が必要な点も。
これは連携するデータの
サービスによって変わるものなのですが、
【必ずしもそのデータ通りの
会計処理をして良いかと言われると
そうではない】
というのが現状です。
具体的に言えば、
経費として処理すべきものが、
売上高のマイナスとしてデータが
自動的に連動されたり、
これは以前の記事でも
書かせていただいたのですが、
https://muratax.com/2022/01/12/4799/
当月の請求書であるはずが、
その前月の売上高として
自動的に計上されたり、
その他にもよく見られる例が、
普通預金にそのシステムから入金がされた
処理が自動的にされるのですが、
【実際の普通預金の入金日と、
そのシステムで入金日とされる日が違う】
ということです。
■いずれの場合にせよ、
勘定科目や金額や計上される日が
異なることから、場合によっては、
【会計の数字が大きく変わってしまう】
という危惧もあるわけですね。
したがって、
そのデータを連携する際は、
こういった
【実際とデータとの間にズレがないか】
ということを
入念にチェックすべきである
と言えます。
■私がよく遭遇するのが、
普通預金のその月末の残高と
帳簿上の残高を照合した際、
【そのデータで連携される日と
実際の入金日にズレがあることから、
帳簿と実際の通帳残高が違っている】
ということ。
当然、普通預金の総勘定元帳については、
実際の通帳の動きと同じである
必要がありますので、
こういった点については、
【最終的に人の目で
十分チェックをすることが必要】
と言えます。
■上述してきたような注意点はあるものの、
やはり
【クラウド会計で
データを連携することができる】
という環境は大変恵まれていますね(^^)。
そのデータ連携を
より有用なものにするためにも、
しっかりと
【最終的な人の目による目視】
を徹底して、迅速でかつミスのない
会計帳簿を作成するようにし、
適切な税務申告をすることができるような
体制を心がけるようにしましょう。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・『クラウド会計』の発展により、
【データでやりとりをすることが
できるものが、
自動的に会計帳簿に連動する】
という仕組みが作られている。
・自動的にデータは作成されるものの、
やはり
【実際の認識とのズレが生じる】
可能性も十分に考えられるため、
そのデータを確定する際には
十分な注意が必要であるもの
と心得ておくべし。
とは言え、
従来の手打ちの会計処理に比べ、
【データ化されることにより
格段と処理スピードが上がっている】
というのは事実。
・そのように考えると
データ連携を有効に活用しつつも、
【最終的には人の目による
目視を徹底すること】
により、よりスピーディーで
正確な会計帳簿の作成を心がけたい
ものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。