2022年6月28日【他責からは人が離れ、自責には人が寄る】という真実
■税理士として、
いろいろなお客様に
関与させていただいていると、
【その性格は本当に十人十色である】
ように感じます。
ただ、私自身が経営理念として、
【お客様の会社の経営向上に
心より貢献したい】
という想いを持っていますので、
【その経営理念に
共感できない会社については、
顧問契約自体をさせていただかない】
ということにしています。
(めったにないことですが…)
■当然、
『その理念に共感する』
ということですので、
私利私欲に満ちた会社や、
平たく言えば常識の範疇を超えた
脱税とも言える目的で
作られた会社であれば、
そのような状況においては
一緒に仕事をさせていただくのが
難しいという判断となる
ということですね。
(当たり前のことではありますが…)
■そのような前提に立っての、いわば
【応援をしたくなるような会社】
ですので、
その会社を経営する
経営者の方についても、
稚拙な表現かもしれませんが、
【本当に良い人ばかり】
なんですね。
一言で『良い人』というのは
なかなか難しいところではあるのですが、
やはり経営者という面から考えると、
【その性格も相当独特な方が多い】
というのが正直な印象です。
しかしながらその根底にあるのが
【良い人】
ということなんですよね。
■この、
『良い人』と感じる定義は
どこにあるのかと考えた際に、
【誠実で素直で謙虚、
そして勉強熱心で、
何より『自責思考』である】
ということが言えそうです。
「順調に経営を伸ばしている経営者様ほど、
この自責思考が染み込んでいらっしゃるな」
という感覚。
『自責思考』とは
【何があっても
自分の身の回りで起こることは
社長である自分の責任だ】
という思考ですね。
経営コンサルタントの一倉定さんが
おっしゃっていた
「電信柱が高いのも、
郵便ポストが赤いのも、
社長の責任だ!」
という、まさにこの思考。
■逆に、
『他責思考』になると、
【周りに起こる出来事を、
何かしら外的要因の理由付けをし、
(実態は)言い訳とも言える形で
他の事柄や他人を責めたてる】
というもの。
往々にして、この『他責思考』
に陥ってしまうと、
【すべてが外的要因のせいである】
という考えに基づくため、
【経営者であるに自らを省みることなく、
改善をする方向に進まない】
というものです。
■逆に『自責思考』になると、
どのような状況下においても、
【すべての責任は自分にある】
という前提で考えますので、
【どうにかして改善点がないか】
ということを模索するもの。
そして、人を決して責め立てたりしない。
どんな状況においても…です。
『他責思考』になると、
どうしても感情がマイナス方向に
動いてしまいがちなのですが、
『自責思考』になると逆に、
【どうにか改善しよう】
という前向きな気持ちで
取り組むものですので、
【感情はプラスの方に動いていく】
ということになります。
そして、その『改善をしよう』
とする感情は
【自分にとってのワクワク感】
などにも紐付いていますので、
【表情も温厚になり、
人に対しても大らかになる】
というのが特徴である気もするんですね。
接していて、『すごく気持ちの良い人』
という印象です。
■私の関わらせていただいている、
お客様については、
「本当にこの『自責思考』が
染み付いていらっしゃるな」
という感覚。
それに加え上述したような
【勉強熱心さであったり、
誠実さであったり、謙虚さであったり…】
そのような姿勢に触れさせていただくと、
私自身本当に身の引き締まる思いです。
■どうしても、
この経済状況が不安定な環境下になると、
【外的要因のせいにして
経営の改善をしようというところまで
意識が回らなかったり】、
同じく、
【外的要因のせいにして、
イライラしてしまったり
感情がマイナスになったり…】
そのようなことが考えられます。
こんな時こそ、原点に返り、
【何のためにこの仕事をしているのか】
という経営理念を見返し、
なおかつ上述してきた
上手くいっている経営者の要素…特に
【自責思考】
という考えを念頭において、
今一度経営を振り返ってみては
いかがでしょうか。
2年前にも同じようなことを
書いていました。
<2020.3.22「動いてくれないから
結果が出ない」というコンサルタント
の言葉の裏にある真実とは>
https://muratax.com/2020/03/22/2410/
経営は自責なりよ…
大きな自戒を込めて…(汗)。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・成功している経営者は、
『素直で、謙虚で、勉強熱心…』
それに加え何より
【自責思考】
であるように感じられる。
・逆の『他責思考』になってしまうと、
【外的要因のせい】
という前提であるため、
【その外的要因に対して
精神が不安定になり、
経営者としての品格を失ってしまいがち】
なもの。
・真に大切なのは、
【自責思考である】
と言える。
この『自責思考』が
ニュートラルな状態で備わるには
それなりの時間がかかるものであるが、
【少しずつでもこの自責思考に近づくべく、
経営者としての基盤を整える試み】
をしてみてはいかがだろうか。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。