2022年7月16日微粒子起業家の目指す【一点集中型】の経営とは
■税理士として活動していると、
いろいろな専門分野のプロと
一緒に仕事をすることになります。
法務関係であれば
『司法書士や弁護士』、
書類の作成であれば『行政書士』、
人事や労務関係であれば
『社会保険労務士』…
【それぞれ専門分野がある】
というものですよね。
■しかしながら、
【その専門分野が分かれている中にも、
さらなる詳細な専門がある】
というのが現状。
税理士であれば
『相続』に特化していたり、
『医療関係』に特化していたり、
『税務調査専門』の税理士がいたり…
弁護士であれば『離婚に強い』だとか、
『相続に強い』、『企業再生に強い』
だとか…
いろいろあるのではないか
と思うんですね。
■かく言う私自身も、
基本的に、
【独立起業を応援し、
経営と税務に寄り添う】
というスタンスにしていますので、
『相続』や『医療関係』は
関与していないような状況です。
そんな私が『独立起業』のみならず、
上述した『相続や医療関係』
にも手を伸ばしてしまうと、
【その力は分散されてしまう】
というもの。
もちろん、スタッフにそういう
手腕を持った人材がいれば良いのですが、
現状では、そのような状況もなく、
また、そのような分野で拡大していこう
ということは毛頭考えていないんですね。
■しかしながら逆に、
【スタートアップ関連の
税務と経営については、
それ相応のサービスを提供できる】
と自負しております。
逆に、社会保険労務士についても、
『助成金の依頼』をする場合は
その助成金に専門特化している
社会保険労務士を、
『人事関係』であれば、
その人事関係に精通し、
なおかつ相談のしやすい
社会保険労務士の方に
声をかけさせていただくように
しているんですね。
どうしても社会保険労務士で
『労務関係と助成金』
を両方やっている方については、
一般論ではありますが、
その力が分散しているようで、
【もし申請可能な助成金の情報を
取り逃してしまっていた】
などということがあったら怖い
というもの。
■そして、
我々税理士としても、
専門分野外
(私で言えば『相続や医療』の分野
など)
に手を伸ばしてしまえば、
場合によっては、
【もっと専門性の強い税理士に
依頼していた方が、結果として
依頼されたお客様にとっては良かった】
ということも考えられます。
■基本的に、
専門家であっても
【餅は餅屋】
という概念を忘れるべきではないでしょう。
これはどのような業界にも通ずるもので、
【自分自身の専門分野の中で
自分はさらにどの分野に精通しているか】
ということを見極め、そして
【マーケティングをする上で、
ターゲットを絞っていく】
ということが必要なように感じます。
ターゲットを絞ることにより、
当然見込み客は少なくなるものの、
そこに絞り込んだ
情報提供をすることにより、
【そのサービスを真に求めている
お客様にとっては目を引くもの】
となるわけですね。
■どうしても、
【売上を伸ばそう】
ということを第一に考えると、
【経営の手を広げていくこと】
を考えてしまいがちなのですが、
そうではなく、
特に我々微粒子起業家は、
【一点集中に近い心構え】
をもって、そのプロの道を
極めたいものです。
------------------
《本日の微粒子企業の心構え》
・仕事をする上では、
『その道の専門分野のプロ』
である必要があるわけであるが、
【その中でも進むべき道は
多岐にわたるもの】
と考えられる。
・その多岐にわたる方向性が
見えるものであるが、
あえてそこに手を出さず、
【一点集中型】
として経営の思索をした方が
良いのかもしれない。
・どうしても多方に力が分散してしまうと、
【その分商品やサービスの質も
低下してしまうこと】
が考えられる。
・売上を伸ばす視点に執着すると、
どうしてもそのような【多方分散型】
になってしまいがちなものであるが、
あえてここは
【一点集中型】
の心構えで、我々微粒子起業家は
勝負をしたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。