2022年7月31日【悪く思い、感じる思考】の危険性
■かの昔…
といっても、開業した頃ですので
5年ほど前のことですが、
当時は、かなりいろいろな
交流会に参加していました。
ほぼ得意先ゼロからのスタートだったため、
営業をしていかないことには
どうしようもなかったんですね。
当時は毎夜毎夜…
日々会食を重ねていたような
記憶があります。
本当に家族に迷惑をかけたなと
思わざるをえません…
■スタートは、当然
経営者としては超新米だったので、
(超絶新米の上、今以上に
超微粒子の小さな小さな存在…)
その出会う人も本当に十人十色でした。
今でこそ、幸いにも
ある程度出会いたい人との出会いを
大変ありがたくも作ることが
できているのですが、
当時はただ闇雲に名刺を配り、
名刺をもらい…
ということを繰り返していました。
…若かったあの頃。
とは言え、まだ5年前。
その頃からすると、
ずいぶん大人になったような
気がします(笑)。
■その当時参加していた交流会には、
やはり当時の私と同じように、
何とかして
『得意先を広げたい経営者の方』
ばかりだったんですね。
そのような状況ですので、
そういった会食や会合自体が、
【人の話を聞くというよりは、
自分の売り込みをし合っている集団】
であったように、
感覚として残っています。
…今から思えば、本当にありえないことだな
と思うのですが、
当時の私としては本当にがむしゃら
だったんですね。
■1ヶ月に100人を超える人と
会っていく日々を重ねていたのですが、
当時接していた人たちの多くは、
いわゆる『他責思考』だったように
思います。
なぜかと言えば、
かく言う私が『他責思考』だったから
ということに他ならないわけで、
すべての出来事を、自分の責任ではなく、
周りの人や物事になすりつける
(と言うと言い方は悪いですが…)
というような思考が備わって
しまったからなんですね。
当時の私は(今以上に)相当な世間知らず
でしたので…
■やはり類は友を呼ぶもので、
同じ思考のもとには、
同じ思考の人たちが寄ってくるもの。
ただ、私自身人と会う回数を重ね、
かなりの量稽古ではありましたが、
次第に他責思考から自責思考に
変わっていった感覚があります。
そうなると、出会う人も必然的に
【自らの言動に責任を持っている人】
となってくるわけです。
そもそも、経営者としての
立場から言えば、
【全て責任を他の物事に
なすり付けているようでは、
経営が進まない】
というものではないでしょうか。
■結局のところ、経営者となると、
原則として自らがトップですので、
自分自身が経営の舵取りをし、
全ての物事を決定していく
立場にあるわけで、
そういった立場にある経営者が、
身の回りに起こる出来事を
他人や他の物事のせいにしている状況では、
あっという間にその経営も終焉してしまう
というものでしょう。
■真の経営者は、
【どのようなことであっても
自責思考で捉えることができ】、
そこから派生して、
【どのような価値観や
性格を持つ人であっても、
柔軟にその人のそのような
性質を汲み取り、
感情を動かすことなく、
冷静に判断と対応をしていく
ことができる】
心が備わっているというもの。
これは、以前からも
度々述べさせていただいている
ことですが、
<2022.6.11村田が【対話】を重視する理由>
https://muratax.com/2022/06/11/5299/
人の取る言動は、
その人のこれまでの半生に伴った
経験をもとに語られ、
行動されるものですので、
それをそのまま否定する理由など
どこにもないというもの。
逆に、その言動こそが、
その人の個性であり、
その人の色であると言えるわけです。
■もちろん、
その色が他者にとって
不快に感じることも
あるかもしれませんが、
もしそれがあなたにとって
不快に感じるとしたら、
そっとそこから離れれば良いだけ
ということ。
間違っても、
その人を否定して、
それを人に話したりする
などということは
決してすべきではないでしょう。
人の価値観や性格は、
その人それぞれなのですから。
■そして、そのような悪い噂は、
あっという間に姿かたちを変えながら、
世の中に流布していくというもの。
流れるのが噂だけならまだしも、
そのような悪いことを言っている人
ということ自体も
流布されてしまう
というものでしょう。
「世間にそのようなことが
流れてしまうから、
そういった悪い事は
言うべきではない」
といった論点ではなく、
そもそも、
【自責思考に入っている
方については、
そのような思考すら持ち得ない】
わけですね。
■そして、人として魅力を感じる人は、
やはりこの自責思考に入っていて、
人のことを悪く言わず、
どんな人であっても、
その多様性を受け入れ、
的確に自らの中で咀嚼し、
取捨選択し、
もし自分にとっての
不協和音を感じたら、
すぐさま、そこを離れ、
自分にとって心地よい音色が
あるところに
身を移していくもの。
■…心を落ち着けて、部屋の掃除や、
思考の整理をする中で、
開業から5年経った今において、
開業当初のことを思い出し、
そのようなことを思い致した次第。
何はともあれ、
経営者として、
そして一人の人として、
『徹底的な自責思考』を貫いて、
日々自らの言動を戒めるとともに、
一歩一歩少しずつでも
前進していきたいものです。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・類は友を呼ぶとも言われるように、
自責思考には自責思考の人が、
他責思考の人には他責思考の人が
集うもの。
・他責思考のもと、多少なりとも
周りのことを悪く言う状況は、
その悪い噂が流布するとともに、
自分がそういった悪い話をしている
ということもまた、
世の中に流れてしまうというもの。
・真に大切なのは、
『自責思考』であること
と心得ておくべし。
自責思考に入ると、
真の経営者の立ち位置である、
【全ての責任は自分にある】
という考えのもと、
日々の行動ができるもの。
・一朝一夕にして自責思考に
入ることは難しいもの
でもあるかもしれないが、
日々ベイビーステップでも、
他責思考から自責思考に
遷移していきたいものである。
今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。