2023年3月20日検討すべきは、まず「お金を使わない」節税から
確定申告明け、初めての月曜日。
なんだか気分も爽快です(^^)。
まだ、確定申告の余波の仕事は続きますが、
また気持ちを新たに、
通常業務に戻っていきたいと思います。
さて、本題です。
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■以前の記事の中で、
【お金を使う節税は結果として
現金が少なくなってしまう】
ものであるため、
【経営においてはマイナス
となりがちである】
ことをお話しさせていただきました。
<2023.3.12「税金を支払う方がお金が貯まる」
という不都合な真実>
https://muratax.com/2023/03/12/6247/
今日もそのことに続けて
いきたいと思います。
■どうしても利益が上がって
税金が出てくると、
【税金を払いたくない
というのが一般的な思考】
かと思いますので、
【どうにかして税金を減らすことが
できないか】
という考えになりがちなものです。
■当然、
【税金を減らすためには経費を増やす】
いう選択肢しかありませんので、
【どうにか経費を増やしたい】
という思考を巡らせるというもの。
そもそも利益の成り立ちとしては
【売上から経費を差し引いたもの】
であるため、
【売上を減らす】
という選択肢もこの算式で考えると
あるものではありますが、
すでにある売上を減らすことは、
基本的にできないということ、
また、もしそれが何かしら
【故意の調整により売上を減少させる
ような行為】
であったとしたら、それは
【売上除外となり大きな犯罪
になる可能性も秘められている】
というもの。
そのようなことから考えると
【経費を増やすしか選択肢がない】
ということなんですね。
■そして
この経費を増やす際は、
【お金を使う節税と
お金を使わない節税がある】
ということを
知っておくようにしましょう。
『お金を使う節税』に関しては
読んで字のごとくなのですが、
経費として現金を使った分、
【結果として利益が少なくなり、
納税も少なくなる】
ということですね。
■一方
『お金を使わない節税』とは
どういったものでしょうか。
これに関しては、
【法人名義で契約する社宅】
であったり、出張旅費の規定を整備して、
【旅費の実費とは別に日当などを
法人から個人へ移すこと】
などが代表例。
社宅に関して言えば、
【もらった給料から
その家賃の全額を負担する】
のが通常なのですが、
法人社宅になれば、
豪華な社宅でない限りは、
【税務的に有利になる計算方法】
を取ることにより、
【10%から20%ほどの家賃負担で済む】
ということに。
<国税庁HP->
役員に社宅などを貸したとき
■逆に言えば残りの
【80%から90%は法人の経費になる】
ということなので、その分
【法人の経費が増え
結果としての利益が減る】
ということになるわけです。
上述した社宅や出張旅費については、
外部に現金の流出を伴うことなく、
【自社内部で経費を生み出す
ことができる】
というものなんですね。
そのような制度を
上手に使うことからまずは考えたい
というところ。
■そして次に、
『お金を使う節税』に関しては、
基本的に必要な備品などで
【30万円未満のものを前倒しで買う】
ということが考えられます。
大切なのは
【どうしても必要なもの】
ということ。
これを税金を減らしたいがために
本来的には必要のないものを
買って税金が減ったとしても、
結果として以前の記事でも
書かせていただいたように
【手元の現金は消えてしまう】
ので要注意です。
■どうしても、
現金を使って税金が減れば、なんだか
得をしたような気持ちになるのですが、
実は真逆で、
【現金がなくなっている分
経営としては弱くなっている】
ということを、現実として受け止めて
おいた方が良いでしょう。
まずはこういった
【30万円未満の備品の購入を
検討することが、現金を使う節税の王道】
かなというところ。
そしてまた場合によっては、
『倒産防止共済(経営セーフティ共済)』
を利用することにより、
【国にお金を積み立てた分を経費化
してもらえる】
ということもまた、検討候補として
挙げられますね。
■ただ、
この上限は800万円で、
この積み立てたお金を下ろそうとするには
【最低40ヶ月間の積立を継続】
しなければならず、
(この期間未満で解約すると、
手数料をとられてしまう)
また、解約する際はその積立てた
全額が返ってきて、
【戻ってきた金額が全て収益になる
(雑収入となる)ため、大きな税負担となる】
ことが想定されます。
もちろん、その解約のタイミングで
退職金であったり、
大きな修繕であったりなどの
経費を上手にぶつけること
ができるとしたならば、
【それはそれで節税の効果はある】
というものですが、
往々にしてそのような突発的な
経費はコントロールが難しいというもの。
■したがって、
現金を使って節税になる局面
においては良いのですが、
こういったお金を使う節税に関しては
【出口を考えることこそが
何より重要である】
と言えます。
逆に言えば、出口の見えない節税は
本来的な節税とは言えず、
【単なる税金を減らして現金を
多く減らしてしまう】
ということにもなりかねません。
そのようなことを念頭に置いて、
あなたも有用な節税の方法を
検討してみてはいかがでしょうか。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・節税に関しては、
【お金を使う節税とお金を使わない
節税の2通りがある】
ものと心得ておくべし。
・お金を使う節税に関しては、
【備品の前倒し購入であったり、
倒産防止共済への加入であったり、
従業員への賞与の支払いであったり】
ということが考えられる。
・一方、お金を使わない節税の
代表的なものが、
【法人社宅と出張旅費】
である。
・上述した2つのものは、
外部に現金の流出を伴うものではなく、
いわば
【内部的に法人から個人にお金を
移すことができ、なおかつ経費になる】
ものであるため、
結果として納税が減るというもの。
・節税には上述した
2つの方法があるということを
念頭に置いて、
まずはお金を使わない節税から検討し、
次にお金を使う節税という順で、
【本当に必要な対策だけをしていく】
ことこそが重要であるということを
心得ておくべし。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。