2023年9月10日【言葉を紡がない】ことによる認識のズレこそ恐れるべし
今日は記念すべき、コロナ待期期間からの
社会復帰の日でした。
ただ、嗅覚がないため何を食べてもほぼ同じ笑。
なんとなくマックに向かったところ、
店員さんから声を掛けられ、
いろいろお話を聞いていると、
大学の同窓会で以前お会いした後輩でした。
どこでこのようなご縁が復活するのか
分からないものですが、
それにしても異質な存在(?)である村田家に
話しかけてくれたことが、
なんだかすごく嬉しかったですね(^^)。
さて、本題です。
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■私は23歳でこの税理士業界に入り、
もう20年近くになるのですが、
業界に入った当初は、本当にいろいろな
失敗をしてきたものです。
まず、20代の若造が社長と面と向き合い
お話をするわけですので、
その緊張感はただならぬものがあり、
【社長とお話をさせていただくのに、
どうして良いものかと悩む日々】
を過ごしていたように記憶しています。
■そんな中で、印象深い出来事が、
【面談の場所を間違ってしまった】
ということなんですね。
というのも、面談の日時自体は
問題なかったのですが、
面談場所を『事務所』という表現で
打ち合わせをしていたのです。
そうなると、私としては当時
【勤務していた自分自身の事務所】
として、先方としては
【先方の会社の事務所として】
それぞれ認識をしていたようで、
私が事務所でその社長を待っていても、
全く面談にいらっしゃる気配がなく、
電話で確認したところ、
【誤認識に気がついた】
という次第でした。
■当日は、その社長のほか副社長や経理の人
ともお会いする予定があり、
こちらの方も私のほか、所長と、
もう1人のスタッフも面談に同席する
予定があったため、
【多くの人の時間を
奪う結果となってしまった】
という出来事でした。
こういったことから考えられるのは、
『事務所』という言葉を使うにしても、
【使う人によって捉え方は様々である】
ということなんですね。
■上述したことは極端な例
なのかもしれませんが、
例えば、『ちょっとした金額』
といっても、そのちょっとしたは
【人によっては千円かもしれませんし、
とある人にとっては十万円】
という金額なのかもしれません。
こういった十人十色の感性で
その言葉を判断しますので、
そういった言葉を使う際は
十分に注意する必要がある
というものなんですよね。
■大切なのが、
【自分の常識は
相手にとっての非常識である】
ということを念頭に置いておくこと。
その上で、相手の発する
【言葉の答え合わせをし合うという
行動は必要である】
と言えるでしょう。
■仏教の中で、
その人の生い立ちの中で作られた思考や
感情の癖を『無明(むみょう)』と呼ぶようです。
浅はかな知識ですので、細かくはこちらなど
をご参考ください。
<無明-ウィキペディアより>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E6%98%8E
【無明とは真実を見抜けない目】
というようにも言われており、
結局のところ、
私たちはこの無明である前提で
物事を考えなければならない
ような気がしています。
そうしないと上述したような
【相手との思わぬ齟齬が生まれる】
というもので、
【徹底的に相手の方と対話をして
その言葉を紡いでいくべき】
と言えるでしょう。
そのような努力をしなければ、
双方の間に食い違いが生じて、
【人間関係や信頼関係の
欠損が生じてしまう】
ということも考えられます。
■逆に、このあたりのすり合わせを綿密に
して仕事を進めていくことにより、
双方の信頼関係は大きくなり、
仕事を依頼する相手が
【あなた以外の方には任せられない】
という状況になることも考えられます。
■何はともあれ
【人間関係において
重視すべきは『対話』である】
と言えるでしょう。
どうしても毎日の経営の中で、
流れ作業的に得意先や取引先、
自社のスタッフなどとの会話を
進めてしまいがちなものでありますが、
今一度、
【人は無明である】
という前提に立ち、常に自らの
立ち振る舞いを俯瞰しながら
経営者としての行動を今一度見つめ
直してみてはいかがでしょうか。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経営においても人生全般においても、
【人は基本的に無明である】
ということを自覚して
行動すべきではないだろうか。
・経営において、
【ちょっとした言葉の捉え違いにより、
大きな誤りに発展する】
ということも少なからず
考えられるであろう。
・したがって、上述した
『人は無明である』という前提に立ち、
目の前の相手と徹底的に対話をし、
【お互いの言葉を紡いでいき、
相互の理解を深めていくこと】
を心がけてみてはいかがだろうか。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。