2024年4月3日【役員報酬や役員賞与の決め方】について
黄砂の影響か、声がガラガラです・・
今日はまた新たな出会いがあり、
すごく新鮮な気持ちで、4月の3日目を
過ごすことができました。
感覚的に会う方とお話するのは
本当に心地良いですね。
そんなさわやかな気持ちで、
今日の本題です。
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■3月に関しては、
確定申告が終わったと思いきや、
その直後から1月決算法人の申告業務が
立て続きます。
結果として、今年に関しても、
どうしても確定申告業務が3月の半ばまで
立て込んでしまうため、
1月決算法人の業務がそれ以降となり、
決算が長くかかってしまったな
という感覚。
そして決算が終わるとともに、
【次年度の役員報酬や
役員賞与の設定をする】
ということになります。
■そのような状況で、大切なのが、
【節税対策とともに金融機関の
評価の対策をすること】
なんですね。
金融機関としては、損益計算書において
【利益が出ているかどうか】
という視点、また貸借対照表について
【純資産が充実しているか】
という点、そして何よりも、
貸借対照表の資産の部に、
【役員貸付金がないか】
ということを重要視している
という状況です。
■そのような状況を加味しながら、
翌年度の役員報酬や役員賞与を
決めていくわけですが、
これを決めていく際に、
いわゆる『お金を使わない節税』を利用して、
極力この
【役員報酬と役員賞与を少なくする】
ことにより、
【所得税や住民税、社会保険料の負担を
軽減したい】
というところも検討すべきです。
■また、役員貸付金が出ている背景は、
役員報酬以外でその役員が法人のお金を
使ってしまっていることにあります。
したがって、
【その使ってしまった現金を個人が法人に
戻すことにより、役員貸付金が解消する】
ことになるんですね。
■そして、
【法人で利益が出て納税が出ている】
状況については、場合によっては
前年度までの繰越欠損金
(損失の繰越)がある場合、
【この損失の繰越分をその利益から消す】
ことができますので、
そういった点も加味して、
【法人の利益を検討する必要がある】
というところなんですね。
■その法人の利益を適切なもの
にするには、
【どのような役員報酬や役員賞与を
設定すれば良いか】
ということ、そして役員貸付金が
発生している状況であれば、
【どのように役員貸付金を解消しつつ、
より多くの現金を法人から個人に
移すことができるか】
ということ、そして役員借入金が出ている
ようであれば、場合によっては
【あえて役員報酬を増やさずに、
その借入金の返済に回す】
ことにより、
【法人から個人に現金を移動していく】
ことを考えるということもまた有用です。
■ただそうなると、
【役員報酬という法人の経費がなくなる】
わけですので、その分利益が
上がることになり、税負担も増えます。
また役員報酬を増やせば当然、
上述したように
【所得税や住民税、社会保険料の負担も
増える】
ことになりますので、そういった点を
総合的に勘案して、役員報酬や役員賞与を
決定する必要がある
というところなんですね。
■こういった点については、
上述してきたような
様々な方面から税負担などを検討
する必要がありますので、
そういった点に十分注意をして
新年度の役員報酬や役員賞与を
検討するようにしましょう。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・法人の決算が終わったタイミングで、
【次年度の役員報酬や役員賞与を
見直す必要がある】
というところ。
・そして、役員報酬や役員賞与は
法人から個人へ現金を移す術で
あるもののその一方で、いわゆる
【お金を使わない節税である
役員社宅や出張旅費など】
も駆使して、
【極力税負担の増えないような
役員報酬や役員賞与の設定をしたい】
というところ。
・役員報酬を増やしてしまうと
どうしても
【税負担や社会保険料が増えてしまう】
ため、法人の利益や役員貸付金、
役員借入金の状況を総合勘案し、
役員報酬や役員賞与の決定をしたい
ものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。