2023年5月13日【会計ソフトに触れる前に】やっておきたいこと
福岡は雨模様ですね。
晴れだったらできること、
雨だからできないことなどが
それぞれあるかと思いますが、
できないからこそ、
今できる経営の思索に
取り組んでいきたいものです。
さて、本題です。
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■税務相談の中で、
【会計をどのように
処理していけば良いか】
というご相談をお受けすることが
少なからずあります。
当然、事業をスタートした当初は
【会計処理などを
どのようにすればよいかわからない】
というものでしょう。
そのようなあやふやな知識知識の中で
会計ソフトを使って会計処理を
したとしても、
どうしても
【仕上がる会計帳簿は乱雑な
ものになってしまう】
というもの。
■会計ソフトを使用すれば、
【何とか複式簿記の要件を満たし、
青色申告ができる】
ようになるわけですが、
蓋を開いてみると、
【複式簿記にはなっているものの、
各項目がバラバラ】
になっており、実際のところは
【会計帳簿の様相を呈していない】
ということが考えられるわけですね。
■そのようなことから考えると、
会計ソフトを触る前に、まずは
【会計の知識を習得
しておく必要がある】
と言えるでしょう。
会計の知識と言っても、
そんなに難しいところまで
突っ込んでいく必要はなく、
【一般的な簿記3級程度の知識】
があれば十分というところです。
■そして、
簿記3級の中でも、上述した
【複式簿記の知識が
つくところまで習得】
できていれば、何の問題もない
と言えます。
とは言え、そのような状況において
会計知識の習得を試みようと
思ったところで、
【どのように習得すれば良いか】
というのがわからない
ということもあることでしょう。
■そんな中で、
よくお勧めされているのが、
『クレアール』という会社の
簿記3級の教材。
<クレアールのHP>
https://www.crear-ac.co.jp/boki/about-class3/
どうしても、
独学でやろうとすると
ペース配分なども難しく、
途中で投げ出してしまいがちな
ものですので、こういった
【専門家が作っている簿記の教材
を利用して、学習を計画的に進める】
ことを検討してみるのも
良いかもしれません。
■そして、
会計処理を行う上での知識は、
上述した
【複式簿記の知識のみで十分】
ではあるのですが、
それだとどうしても目標が中途半端
になってしまうものですので、
やるからには
【簿記3級合格を目指した
ところでの学習を組み立てていく】
ということが有効であるように思う次第。
■そのような
簿記の知識がついた上で
会計ソフトを触ると、
なんとなく導入の部分から
全体像が見えてくることになり、
結果として
【会計の知識と自らの事業の
経営成績がリンクしてくる】
ということになるわけですね。
■そして会計ソフトで
オススメなのが
『マネーフォワード』。
もちろんその他の
ソフトもあるのですが、
私が税理士としていろいろな
ソフトに触れてきた中で、
マネーフォワードに関しては、
【インターネットバンキングや
クレジットカード、PayPalなどの
通販の情報が連携】
できますので、
その連携データを使って
【会計処理をすることが
容易になっている】
というところ。
実際のところ、
【弊所のお客様の98%程は
マネーフォワードにて経理】
をされています。
<マネーフォワードのHP>
https://biz.moneyforward.com/
■したがって、
まずは『クレアール』などで
簿記3級の知識を習得し、
その後マネーフォワードにて
会計処理をしていく
という流れが良いのではないか
というところ。
とは言え、現状で経営が進んでいる
状況下においては、
【学習と会計帳簿の作成
(会計ソフトの入力)を並行
していく必要がある】
と言えるでしょう。
■どうしても学習が終わってから
会計ソフトの入力となると、
【その学習が終わらない限りは
会計ソフトの入力が進まない】
ことになりますので、
それはまた本末転倒である
と言えそうですよね。
そして、
【学習が終わってからスタート】
という順番であれば、
どのようなものであれ、
【思ったように
進まないというのが通常】
だと私は考えます。
■これは以前の記事でも
書かせていただいたのですが、
【考えて実行する】
ということが基本なのですが、
考えすぎると、
『考える』というフェーズから
『悩む』というフェーズ
に入ってしまい、
【どんどん実行すべきことが
先送りになる】
というもの。
<2020.3.16悩んだときにすぐさま
とるべき行動とは>
https://muratax.com/2020/03/16/2378/
したがって、最低限は
きっちりと思索をし、その後は
【とっとと行動する】
ということが大変お勧めです。
■というわけで今日は、
事業を開始して会計帳簿を
作成しようとしたところで、
つまずいてしまうこと
についてお話をしてまいりました。
適切に簿記3級などの知識を身に付け、
それを基に
適切に経営成績を把握していきたい
ものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・会計の知識が曖昧なまま
会計ソフトを触ったとしても、
【仕上がった数字に信憑性はなく、
また自分自身でも理解ができない】
というのが通常。
・したがって、
最低限の簿記3級の知識を身に付け、
それを
【会計ソフトの入力に
役立てた方が良い】
というところであろう。
・上述したように、
学習は大切ではあるものの、
学習を優先してしまい、最も大切な
【会計ソフトの入力が後倒し】
になっていくとしたら
本末転倒であると言える。
・したがって、
既に事業を進行させている
場合においては、
会計の学習と会計ソフトの入力を並行し、
【手際良く学習と経営成績の把握】
を進めていくことを考えてみては
いかがだろうか。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。