2023年2月3日【お金を払う前に】まず考えたいこととは
今日は節分ですね。
一年を分ける節目である今日の日。
こういった行事もそうですが、
休むことを怠りがちな経営者として、
オンとオフの切り替えは
すごく大切なことのように思います。
<2022.8.29【経営者が「あえて休む!」】
ことが必要な理由>
https://muratax.com/2022/08/29/5564/
さて、本題です。
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■2月に入り、いよいよ
確定申告が近づいてまいりました。
この時期に入って最近よく
思い出すのが、
【コロナがまさにこの
確定申告の時期にきたな】
というところ。
いわゆるコロナの第一波
については3年前の
【2020年3月あたりから】
だったのではないでしょうか。
↓<Yahoo!ニュース>より↓
Yahoo!ニュース
■その後
【確定申告期限が1ヶ月延長】
になったことは本当に
驚くべき事実でした。
そして、税務的…
というよりお金に関する
政策的な部分なのですが、
このコロナによって、
最初に登場したのが
【持続化給付金】
でしたね。
■ちなみに、
【持続化補助金】
というのは従来からあった
【広告宣伝や販売促進
に際して給付される補助金】
なのですが、
その持続化補助金とは
全く別物で、
『持続化給付金』というものが
登場したといったところ。
■持続化給付金に関しては、
売上高が減少していれば、
【法人でマックス200万円】
【個人事業主でマックス100万円】
という給付金が受給できる
というものでしたね。
そしてこの時に
残念なことではあったのですが、
給付金詐欺やこういった
給付金の申請を斡旋させ、
【莫大な手数料を請求する
などというビジネスが横行】
したということもありました。
■私に関して言えば、
この持続化給付金の
手続き代行について、
【顧問のお客様については無料】
で対応し、
【顧問外のお客様については5,000円】
で対応させて
いただいていたというところ。
当時は「安すぎません!?」と
驚かれたものですが、
売上がダウンして明日の生活さえ
見えにくくなっている社長を前に、
さすがにお金はそこまでいただけません。
もちろんビジネスだから…ということも
あるのでしょうが、
あの時は、これが私にできる
せめてものことだった
という想いが強かったですね。
ただ、専門とも言える税理士が
そのような金額で手続きを
進めていたにもかかわらず、
その流行に乗じたいわゆる業者が、
【その持続化給付金の受給額の20%を
手数料として取る】
というような、
相当ひどいビジネスも横行していた
という事実もありました。
■上述したように、
持続化給付金は法人で
マックス200万円ですので、
この20%ともなると、
【40万円の手数料】
なんですね。
しかしながら、
何も知らない経営者の方は、
「40万円を払ってでも200万円
もらえるんだったら、それはありがたい」
ということで、
【そのような業者に頼っていた】
ということも、少なからずあったようです。
■このような形で、
いわゆる情弱の人に対して、
【とんでもない提案をしてくる
魑魅魍魎がいる】
ということは覚えておいた方が
良いでしょう。
それに類似するものとして、
投資物件の詐欺や、金融投資の詐欺、
そして
生命保険に関しても詐欺とも言える、
【自分の利益のみを目的とした
強引な商品の販売】
というものも見受けられます。
■商売は、いわゆる
【『三方よし』の状況があって
初めて成立する】
と私は思っていて、
自分の利益のみを追求する
ビジネスは、
【もはや商売ではないとんでも迷惑行為】
だとすら、思う次第です。
【経費削減などの提案をして、
その手数料を得るビジネス】
も見受けられるのですが、
往々にしてそれは、
無料で取得できる情報であったり、
強引な方法により、
【法的に問題があるものを
提案している】
ということもまた少なくありません。
…もちろん、経費削減の全てが
そのようなものではないのでしょうが、
実のところその多くは
悪目立ちしている感覚です。
■最近聞いたお話としては、
税理士の資格を持っていない人
が、法人成りを推奨し、
【通常では考えられない支出を
経費にするように提案】
をしたり、事業とは無関係で
旅行した際の旅行費や、
その旅行に伴う出張日当などを
経費化できるなどというコンサル
もあったそうです。
前もってご相談をいただいたから
良かったものの、
どうしてもそのような
お金のことに関して、
メリットの大きい話に
聞こえてしまうと、
【その業者に手数料を払ってでも
得をしたい】
というのが心情でしょう。
しかしながら、その背景には、
当のご本人が税務やお金の知識がない
ことをいいことに、
【情弱の人に対して
そういったサービスを売り込む】
ということが見受けられるわけですね。
■しかしながら、
当のご本人が、そのアドバイスを基に
実行をするそういった行為は、
場合によっては
【犯罪行為】
にもなりかねません。
つい最近も、
不動産投資のことで、いわば詐欺
とも言えるお話を聞いていて、
「住んでもいないのに
住宅ローン控除が使える」
などということや、
「不動産取得税が免税になる」
などといった
【法的に明確に
問題がある提案をされていた】
ということがありました。
■そのように、
そういったビジネスにおいて、
その相手方に手数料を支払う場合、
【その手数料を相手方がもらうカラクリは
どのようになっているか】
ということを十分に考察する
必要があると言えるでしょう。
場合によっては、
仲介業者が多く入り込んでいたり、
巧みな手法により、
【脱法行為を繰り返している】
業者も少なくありません。
■いろいろ述べてはきましたが、
そのように、
【適切な金融や税務の知識を
持っていない人をターゲット】
にして、
【とんでもないことを提案してくる
業者がいる】
ということは念頭に置いて
おいた方がよさそうです。
そして、そのような
少しでもモヤっとするようなお話や、
「それ本当なのかな…」
というようなことがあれば、
【その分野の専門家に相談】
するようにしましょう。
税務に関しては、
我々税理士に相談をする
ということですね。
■私も
税理士業界は18年
ほどになりますので、
いろいろなそういった手法や
スキームに出合っています。
ただ、言えることは、
【何の悪気がなくても、犯罪行為に
手を染めてしまう可能性がある】
ということ。
そういった事実は十分に熟知して、
適切に相談する相手を持ち、
【有用なお金に関する意思決定】
をするようにしていきたいものですね。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・お金に関しては、
【情弱な人をターゲットにして、
とんでもない提案がされている】
ということが少なからず見受けられる。
・そもそも、
何かしらのお金をもらうために、
その人に対して
【手数料を支払う必要】
があるのだろうか。
・その手数料を相手方が得る
カラクリは、一体どこにある
のだろうか。
それを紐解いていくと、
辻褄が合わない部分が
見えることがあるかもしれない。
・怖いのは、
自分が無知なばかりに、
その人からの一方的な話を鵜呑みにし、
【知らず知らずに犯罪行為に手を
染めてしまっている】
こと。
・そのような事態に陥らないためにも、
適切に悩みが出たら、その分野の
【信頼しうる専門家】
を頼り、
【適切なお金に関する意思決定】
をしていきたいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。